発行:昭和33年10月30日 東京漫画出版社 少女シリーズ42 B6判 128頁
続きものの後編だが、それまでのあらすじが載っていないのが不親切〜! いきなり曙ゆりかが自殺するシーンから始まる。
ゆりかを救った徳川明人は、二人ですりかわってみようと提案。ゆりかは明人となり、豪勢な別荘暮らし。ゆりかとなった明人は今情隆子の家でお手伝いをしながら暮らす。同級生の隆子からいじめられるが、何をされてもやり返す。
ゆりかは明人のまま、友人のまり子宅を訪れるが両親は行方を教えてくれなかった。まり子は家の借金のため、芸者になって苦労していた。
ゆりかは、徳川の両親に自分は明人ではないことを明かす。明人は隆子から、ゆりかがやけあとからひろわれた子だと知らされる。ゆりかこそ、死んだと思っていた妹・りかではないかとひらめく。
また自殺しようと、海へ入っていくゆりかに追いついた徳川親子。腕のあざから間違いなく双児の妹・りかだと判明する。まり子の父はまた徳川の会社へいけるようになり、徳川社長はまり子を芸者屋からひきとる。
徳川家に娘がもどったお祝い会。りかは今情家でいっしょに働いていた扇子を、姉・おせんに会わせる(おせんはまり子の芸者仲間)。隆子は改心してめでたしめでたし。
冒頭カラーページのエキセントリックな感じが全編続いてほしかった(エキセントリックなのは4色のうちマゼンタがオレンジっぽいからでもあるけど)。。しかし、1色ページになってもなかなか味のある線だし、構成も凝っているしで、思ったより楽しめた。




