発行:昭和42年1月1日 小学館 小学四年生正月号ふろく 新書判 77頁
原作:生田直親
ポパイ(百々山三明)の兄(一彦)は、工場で足の指を三本つぶしてしまいクビになる。一彦は家出してグレン隊のなかまにはいる。ポパイは古物屋のりんじやといにありつき、母と弟・妹のめんどうをみることに。さらに、列車からの石炭のこぼれを売り、クリスマスにはケーキを買う。兄・一彦は海にでてりょうしなるといって去っていく。
空地にある列車に住まわせてもらっていたポパイ一家だが、立ちのきを迫られる。クラスのみんながプラカードをもって反対運動をしてくれる。社長はその友情を育てることをじょうけんに、よう求をききいれる。ポパイはみんなにかりができた、このかりはきっと返すぜと誓うのだった。で幕。
「けむりの王さま」から公害問題がテーマかと思ったが、全然違った。工場のたくさん集まった町はけむりが王さまだが、ポパイはそのけむりよりえらくなってやるぜと思う。まずしさ・苦しさにまけずに力強く生きようという話だった。
期待した表紙の画風と違って、中身はユーモアマンガ風だった。でも、これもなかなか味があっていいナ。




















