発行:昭和45年1月1日 学習研究社 女学生コースジュニア第一付録 ファンシーコミックより B6判 72頁
原作:三島正
“長編純愛劇画” と銘打たれているように劇画だ。二人の男から好かれる主人公・美緒子は「かわいい」といわれているが、どうにもかわいくないなぁ。。美緒子たちは高校生だが、女学生コースジュニアの対象は女子中学生くらいかな。その女子中学生〜高校生たちにこんな劇画タッチがうけたのかな〜?
美緒子は卓也がナイフを持つようになったことを気味悪く思う。母と下宿人・榎本を傷つけた卓也は、美緒子・洋三・仙崎先生に父の遺書を見せる。卓也の父が自殺した原因は、事業に失敗したことと妻・篤子が恋のライバルだったE君と料亭で会っているのを見たことだった。
E君は榎本ではなく、美緒子の父・江夏だった。卓也は江夏に真相を問いただす。篤子は江夏と融資の相談をしていた。それを卓也と父は不潔な女だと誤解していたのだ。しこりがほどけた卓也と洋三は美緒子に告白。私を一番必要とする傷つきやすい繊細な人がいいと、美緒子は卓也を選んでめでたしめでたし。去っていく洋三の後姿をかつての父の姿だったかもと。
女はまたしても、事業に失敗するタイプを選んだんだネェ。。




