桜井ヒロミ

桜井ヒロミ●シロ

シロ_01

シロ_02

シロ_03

シロ_04

シロ_05

発行:1968年11月頃 若木書房 境界線の子シリーズ3 B6判 159頁

境界線の子シリーズ1のミサもサングラス男も登場しない。雑誌記者の林に似た男は登場するが、亜戸という私立探偵だ。シリーズ2はわからないが、それぞれ独立した話で、境界線だけが共通しているようだ。境界線とは、人間とバケモノ(特殊能力を持っている)の間のことだろう。

髪の白い少年シロは透視能力をもっている。孤児院をでて、山桜サーカスで見せ物になりながらも母をさがす。樹田玲子の母親がシロの母だった。生まれる前から人工天才をつくろうという西村博士の実験材料となり、白い髪のかたわとして生まれたのだ。

母の心を透視したシロはからだから炎を出す。にくしみから生まれたベツの能力だ。止めにはいったあと逃げ出す玲子。それをおいかけていく母。シロは、髪が黒くなっていき、たおれて死ぬ。で、幕。

絵はこなれており、159頁をあきさせず読ませてくれるが、ミサの方が迫力があったなア。




桜井ヒロミ●ミサ





発行:1968年4月頃 若木書房 境界線の子シリーズ1

冒頭〜P16まで「ヒロコの冒険記」という宇宙的なギャグマンガが載っている。明るいオールカラーでなかなかのものだが、やっぱり「ミサ」を全ページでやってほしかった。特にラストの方に書き足してほしい。

頭でっかちでギョロ目のミサちゃん、シンプルできれいな線がいい緊張感をだしている。森で友人玲子と空飛ぶ円盤を目撃。玲子と犬・ネコは謎の死をとげるが、ミサは超能力を得る。玲子とまちがわれ誘拐されるが脱出。

誘拐犯の川島組はミサの能力を利用しようと、ミサの母を誘拐する。雑誌記者の林、謎のサングラス男の協力もあり母を救え、川島組も逮捕され、めでたしめで、、何とか解決かな。。

シリーズ名にある "境界線" とは何のことかわからない。。断崖から落ちた謎のサングラス男は生きていたので、その正体も次作であかされていくのだろうけど。。




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