発行:昭和34年10月10日 若木書房 傑作漫画全集646 B6判 128頁
パターン化された落葉が最初から最後までちりばめられている。しかもその落葉にちゃんと意味があったのだ。それはいいのだけど、少女の描写がどうにもお粗末なのが残念。。
ケガをした父のかわりに、月影なぎさは落葉屋敷とよばれる西京極家へ働きに。娘のナシ子の小間使いとして働く。西京極家の宝、黄金のおヒョウタンを見ると西京極家の者は気絶するといわれていた。ナシ子は気絶しないが、なぎさは気絶した。
ナシ子にバレエを教えにきた二人はさぎ師だった。おヒョウタンを盗んで逃げる。森に住む山太郎が二人を追う。落葉が歌をうたい皆になぎさこそ西京極家の本当の娘、山太郎はサルにさらわれた頼秀だと告げる。さらに落葉は、おヒョウタンで気絶させられた山太郎を救う。なぎさと山太郎は西京極家へかえり、めでたしめでたし。
不思議な落葉はなぎさの、行方不明になった育ての親・月影松子の魂が乗りうつったものにちがいないと思うが、その説明はなされていない。