なツマグ

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坂本ミドリ

坂本ミドリ●新コジキ伝






発行:昭和52年12月24日第4刷 若木書房 TCD-65 OH!親子どんぶりより 新書判 68頁

メインの「OH!親子どんぶり」は、親子のやりあいではなく親子丼がパワーアップアイテムな話だった。で、とりあげる「新コジキ伝」は母娘のやりあいが中心。なかよしに連載された作品で3話入っている。軽快なギャグ作品で、豚の兵吉が面白いキャラだ。

第1話、働きたいというルリ子に対し母は、わが石坂小路家は華族の家柄、平民のみつぎ物でくらすのだ、とコジキをする以外ゆるさない。ルリ子は家出して働こうとしたがどこも雇ってくれなかった。

第2話、ルリ子に縁談が。相手は同じ華族の浅丘玉三郎。だがルリ子の母が玉三郎を気に入って結婚しようとする。ルリ子は自分たちがコジキであるとばらして縁談をこわす。

第3話、またルリ子に縁談が。母は、天皇陛下が食されようとしたさいにげてきたおブタさま・兵吉を名誉のため料理に出そうとする。が、兵吉に愛情をもってしまったルリ子は反対する。花むこ・美智男があらわれる。今度は母好みのかわいいタイプではないため、母娘で争うことにはならなかった。ルリ子はこの恋はすてられないと兵吉を差し出すことに。だが、兵吉があばれて結婚をぶちこわす。最後は元どおりコジキに戻ったシーン、で幕。









坂本ミドリ●夕ぐれはさよならのとき






発行:昭和48年11月1日 講談社 なかよし11月号ふろく
なかよしコミック文庫No.11 新書判 161頁

ふろくにしては161頁もある大長編。柱には『はじめての大長編で、ちょっとバテぎみな坂本先生』とある。はじめてにしては非常におもしろい!

すきな荒川くんのこのみは、絶世の美女だと知った若子。押し売りからキレイニナールという美人薬を五十円で買う。薬を飲み終えると、美人どころか夜になると力がぬけクソババアになる体質になってしまった。

荒川くんは若子がすきで、絶世の美人がすきだといったのは取り巻きをあきらめさせようと言った、口からでまかせだったのだ。デートをしても日がしずむまでにかえらなければならない。老体の姿を見られたときは、若子のおばあちゃんだとごまかしていた。

押し売り・じかたびの源太郎がまたやってきて、今度はモトニモドールという解毒剤を十万で売ると。そんな大金はないと困っているところへ
荒川くんがきて源太郎と格闘。解毒剤のビンが割れてしまい、床にこぼれた薬をすすって若子はもとにもどる。で、めでたしめでたし。




坂本ミドリ●はいチーズ!






発行:昭和54年4月20日 若木書房 ティーン・コミックス・デラックス 新書判 116頁

少女フレンドに連載された作品。プロフィール欄に "上京後、コメディー調からギャグ調へと移行" と記されている。微妙な移行ですナ。。

18歳になり孤児院を出たジュリー=チーズ。ファッションモデル・パトリシアのよわみをにぎり、彼女のマンションに住みつき、モデル養成所へ通う。ファッションショーに失敗したジュリーを、シナリオライターのデビッドは映画のヒロインに抜てき。だが、ジュリーは三枚目役と知り落胆する。パトリシアは、ジュリーがデビッドに恋をしていたのだと気づき、彼にそう告げる。デビッドから三枚目の女の子が大すきだと告白されたジュリーは、コメディアンとして大かつやく! で、めでたしめでたし。

ジュリーやデビッドが活躍するラブコメじゃ、どこかの国の絵空事感を強く感じて感情移入できないはずが、、ギャグの要素が強いのがいいのだろうネ! 日本のはらがけまで出てくるし・・・






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