坂本ミドリ

坂本ミドリ●夕ぐれはさよならのとき






発行:昭和48年11月1日 講談社 なかよし11月号ふろく
なかよしコミック文庫No.11 新書判 161頁

ふろくにしては161頁もある大長編。柱には『はじめての大長編で、ちょっとバテぎみな坂本先生』とある。はじめてにしては非常におもしろい!

すきな荒川くんのこのみは、絶世の美女だと知った若子。押し売りからキレイニナールという美人薬を五十円で買う。薬を飲み終えると、美人どころか夜になると力がぬけクソババアになる体質になってしまった。

荒川くんは若子がすきで、絶世の美人がすきだといったのは取り巻きをあきらめさせようと言った、口からでまかせだったのだ。デートをしても日がしずむまでにかえらなければならない。老体の姿を見られたときは、若子のおばあちゃんだとごまかしていた。

押し売り・じかたびの源太郎がまたやってきて、今度はモトニモドールという解毒剤を十万で売ると。そんな大金はないと困っているところへ
荒川くんがきて源太郎と格闘。解毒剤のビンが割れてしまい、床にこぼれた薬をすすって若子はもとにもどる。で、めでたしめでたし。




坂本ミドリ●はいチーズ!






発行:昭和54年4月20日 若木書房 ティーン・コミックス・デラックス 新書判 116頁

少女フレンドに連載された作品。プロフィール欄に "上京後、コメディー調からギャグ調へと移行" と記されている。微妙な移行ですナ。。

18歳になり孤児院を出たジュリー=チーズ。ファッションモデル・パトリシアのよわみをにぎり、彼女のマンションに住みつき、モデル養成所へ通う。ファッションショーに失敗したジュリーを、シナリオライターのデビッドは映画のヒロインに抜てき。だが、ジュリーは三枚目役と知り落胆する。パトリシアは、ジュリーがデビッドに恋をしていたのだと気づき、彼にそう告げる。デビッドから三枚目の女の子が大すきだと告白されたジュリーは、コメディアンとして大かつやく! で、めでたしめでたし。

ジュリーやデビッドが活躍するラブコメじゃ、どこかの国の絵空事感を強く感じて感情移入できないはずが、、ギャグの要素が強いのがいいのだろうネ! 日本のはらがけまで出てくるし・・・






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