発行:1967年12月頃 若木書房 ひまわりブック397
角田先生の主人公はちょっと野暮ったい印象だったが、この作品は違った。水沢マリちゃんはカッコイイ! すごくボーイッシュ(スカート姿もちょっとだけあるヨ)で、最初から最後まで絵柄が変わることもなく、カッコイイ〜♪
おじいちゃんに育てられたマリ、草刈をする男の子を、草がいたがるからとおこるような少女だ。マリは、精神病院からにげだした神原英樹をかくまう。工事現場の地下道から、塀に囲まれた空地へと、バレないように連れて行き、食事の世話もする。
英樹はむかえにきた担当医を、石で殴って殺してしまう。工事現場へと逃げる英樹。そこへ駆けつけるマリ。だが、目の前で英樹は逮捕される。マリにむかって「ガーッ」と吠える英樹。「でも わかるんだ……」と、 マリはつぶやく。で幕。
ラストのマリちゃんのセリフが心に残るナ……
大声の表現である、サイズの大きいゴシック体での「イヤダ」や「チガウ」。そのカタカナに最初違和感を感じたが、いやいやこれも味があるネ。




