なツマグ

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花岡しろう

花岡しろう●野球武芸帳






発行:きんらん社 定価160円 雑誌〈少年クラブ〉連載

どこまで本当かわからぬが、長島さんの祖先・長島茂之進というさむらいの物語でござる。野球剣法の使い手・巨人軍の長島は武芸帳を謎のたまつかいにとられる。後楽ガ原でたおれていた長島は剣聖川上鉄斎に救われた。長島は鉄斎のでしの猿・モン太にけいこをつけてもらう。再び謎のたまつかいと対決、武芸帳をとりもどしその声から正体は杉浦忠助かと気づいたでござる。

こんな調子で次々と強敵があらわれるのでござる。桑田竹之亮・スタンカ・中西太衛門・金田正之助。最後は杉浦の手助けで敵を倒す。

モン太から武芸帳を手に入れた川上鉄斎は、それはなんにもかいてないにせものだと長島たちに告げる。ほんものは野球剣法の免許皆伝の書であり、秋の日本選手権大会で優勝したものに与えられると。長島と杉浦はうでをみがいて日本一をめざすとちかうのでござった。

当時人気のあった忍者ものと野球ものを、見事に、、いや無理矢理合わせた作品でござろうか。。。



花岡しろう●巨人軍100番「うなれ槍玉の巻」

巨人軍100番うなれ槍玉_01

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巨人軍100番うなれ槍玉_04

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発行:1963年頃 きんらん社

関谷ひさし先生風の非常に達者な絵だ。当時実在した野球選手、王や長島が写実的描写で登場する。4段組と3段組がまざっているので何かの雑誌に連載されたものだろう。3段組のほうは付録掲載なはず。何の雑誌かというと、球場広告から少年画報とわかる。調べてみると正解! だが、タイトルが違う、、、少年画報では「巨人100番」だ、、何故に “巨人軍” とされたのだろうか??

続きものでいきなり試合シーンから始まる。これは何巻目だろう? カバーには巻数が表記されていたのかもしれない。サブタイトルにあるよう槍玉(スピアボール)を決め球とする巨人軍の新人投手・嵐健児が快進撃をする。魔球だろうか? 槍のような鋭い球で弱点は、捕手の手を痛めることくらいだ。

阪神に入団したグレート原田は強打者で槍玉を芯に当てる。だが、次の試合では三振にうちとられる。シーズンが終わり、原田はいったんアメリカへ帰国。嵐もアメリカへ武者修行へ行くことに。で、この巻おしまい。槍玉は打たれるのか、ちょっと気になる。この巻までのいきさつもちょっと気になるといえば気になるけど。。




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