発行:昭和61年10月10日 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 新書判 160頁
昭和61年というとチャンピオンの購読をやめた頃だ。この作品が連載中は「購」はしていたかもしれないが、「読」はとっくにやめていた。。小山田先生のは自然系の作品に惹かれ、その後古本屋でいくつか購入していった。そのうちの1冊である。
12年前、異次元からとばされてきた紫電(雷神)と美風(風神)は、512年後にならないと異次元のかくれ里に帰れない。雲上夫婦に育ててもらい、中学生として暮らしていた。彼らの存在を認めないコンピュータと戦い、勝ったけど家を壊したので東京から富山へ。
そこにはもののけ仲間の木霊と妖チョウや妖怪ハンターがいた。さらに地震とともに山神がやってきた。その陽麻町はかくれ里へ通じやすい空間のキレツがあったので、美風たちは本能的にここへ来たのだった。結局、かくれ里へは帰らず山神たち多くのもののけも陽麻町に住み着く。
変身して古代人のかっこうになり、勾玉を乗り物や武器にする。でも変身後の姿が地味すぎるかな。いや、人間らしいかっこうなのがいいところかもだが。長期連載にならなかったのもその辺か。まあ、ちょうどいいくらいの長さで完結している。
巻末には「ボッシュの地平線」という短編が収められている。