発行:1967年7月頃 東考社 大アクション・シリーズ

「巨大地下道」をテーマに2作品が入っているかと思ったが、竹田先生の「逆転」はそれとは関係ないアクションミステリーだった。こういう場合、主作品の「巨大地下道」を1冊丸ごとの長編にしてくれよと思うのが常だが、いや「逆転」もなかなか面白かった。好きなジャンルではないけど、たまに読むと面白いってやつかも。

さて、「巨大地下道」とは青函トンネルのことだった。
帰国した滝川匠は、婚約者の杏子が専務に犯され自殺したことを知る。滝川は専務を殺す。刑事は滝川を捕えるが、手の皮を焼いていて証拠の指紋がとれなかった。
滝川は湯浅と名乗って、青函トンネルで働く。同僚の宇津木がマイヤーマシンの刃に巻き込まれてしまった。刑事はこれを助けられるのは、スイスでその機械をマスターしてきた滝川だけだと告げる。滝川は宇津木の娘と結婚して田舎で平穏に暮らそうと考えていたが、名乗り出て宇津木を救う。そして最後は刑事に捕まっていく。

宇津木がマシンに巻き込まれたというコマで、大体のオチが予想できたのだけど、ラストは刑事が罪を見逃し去っていくはずだと思ったんだがなあ。。少女ものばかり読んでて考えが甘っちょろくなっちまったか。。

限定された場所でがんばるシチュエーションが好きだが、青函トンネルは規模がでかすぎかな。地下道系としては、女の子あつまれ!のほら穴くらいがちょうどいい。