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発行:2007年7月2日 マンガショップ マンガショップシリーズ173,174

最初、戦記ものかと思ったが違った。青空宣伝航空会社で働く翼三四郎が、現代タイプの「ゼロ戦二十一世紀」をかって活躍する物語。高森朝雄先生原作だが、梶原節はあまり感じない。上巻では、ラストのコマにタイガーマスクの覆面レスラーに通ずるものを感じるくらい。しかし、思ったよりコメディーよりの軽快な作品で、非常にたのしめた! 三四郎と社長ハルミとのやりとりは、ストップ!にいちゃんを思い起こさせる。絵は関谷ひさし先生に負けず劣らず、滅茶苦茶うまいし! 

下巻では、p277の「これでこそやりがいがあるってもんだ…」に梶原節を感じる。また、大空の暗殺団の仲間になったふりをしてやっつけたり、ヘンリー星との戦いで宮本武蔵になぞらえた説明が入ったりは、いかにも高森(梶原)先生だ。

三四郎は、曲芸飛行チームに乱入して宣伝ビラをまく。それに腹をたてたチーム隊長の部下、スネーク軍曹が戦いをいどんでくる。三四郎は見事にうちまかす。スネークの兄貴分、殺人レーサーXの陰謀で、大統領暗殺にかかわってしまう。大空の暗殺団をやっつけ、帰ったとたんヘンリー星から挑戦をうける。いったんは真空つばめがえしに破れた三四郎だが、宮本武蔵の戦いを参考に勝利する。最後は、カリフォルニア州にある大空ひみつけいさつ官養成学校でハッスルして、幕。

最後の養成学校のくだりは余分と思う。民間の宣伝航空会社で働きつつ、事件に巻き込まれ解決していくのが、この作品の面白さってもんだろう。けど、さすがに大統領暗殺までいったら、あとに事件を続けるといっても、なかなか難しいか、まあちょうどな幕切れかな。

「奇跡の初単行本化!!」とあるが、要するに原稿がなかったので今まで本にできなかったのを、印刷物を原稿にスキャンして、発行できたということだろう。ほとんどのページが、雑誌の小型付録だったようで、この本はやや拡大され、元が荒い雑誌印刷物なため線がガタついてきれいでない。。雑誌ぼくら本誌のカラーページからのものは、カラーを網点で表現し、サイズもB5→B6へ縮小のようだ。この方がきれいだが、付録までも網点で表現するとその網がうるさくてダメか。。

ファイト先生〔完全版〕では、外周を飾り罫で囲んで拡大率を下げ、青とか茶のインクを使って、荒さを目立たなくする工夫がなされるようになってきている。

一番ベストな方法は、カラースキャンしたものを1色ページでもそのままカラーで電子出版するのがいいのではないか。カラーだからって4色の印刷代かかるわけじゃないし、付録の紙質がわかっていいと思う。しかしながら、このところマンガショップさんでは、電子書籍の発行がなくなってきている、、売れないからかなあ、ちと高いし。。。