発行:1963年7月頃 東京 金園社 虹 No.43 より
p72〜139、この本の後半を占める中篇。さらに最後に頁があまったということで、矢代先生のフリーコーナーまで載っている。
亜沙美は転入してきた美也から古い教会のことをたずねられるが、だれにも入っていかれたくないので教えなかった。期末考査の結果、成績も絵もトップの座を美也に奪われた亜沙美は学校に行かなくなる。登校をすすめにきた美也はその帰り、事故にあい顔と右腕に傷を負う。亜沙美は美也のことを考えながら、いつのまにか教会へ。そこには美也がいて、亜沙美のことを祈っていた。
激しい嵐の描写でやたら盛り上げてくれるなあ、と思っていたら落雷とともに、まさかのマリア様降臨! かと思えるすごいコマがあり、二人はうちとけてめでたしめでたし。
貸本屋から借りて読んだらしい過去の読者も感動したらしくて、p136に感想を書きこんでいらっしゃるが、いやいや「落書きすんじゃねえよ!」と思うばかりである。