発行:昭和30年11月20日 若木書房 傑作漫画全集125 B6判
矢島よしひこ先生については、この本を知るのみだが、画力はかなりのものだと思う。どうしても当時の手塚・ディズニー風な丸い線、長靴のような足とはなっているが、俯瞰やあおりのカメラワーク、ベタ・アミのバランスの良さなど、見ていて気持ちがよい。
はるみの母がメータクにはねられて死亡。運転手は責任を感じ、はるみをひきとる。その家の娘、よし子はやさしかったが、母親は冷たくあたり、絵も描かせない。
はるみは、人さらいにねらわれる。よし子の母は自分の手術代のため、はるみを売ろうとする。が、はるみが母のかたみの指輪を売り、よし子とともに新聞配達をしてまで手術代をつくろうとしたと知って改心。はるみの絵は展覧会で一等になったしめでたしめでたし。