森由岐子

森由岐子●あんずの夢物語






発行:1969年 ひばり書房 ひばりコミックス 新書判 176頁

あんずちゃんが主人公と思ったが、そんなキャラは出なくて主人公は加代ちゃんだ。"あんず" は、ラストの父のセリフで「青春時代に一度はみる甘ずっぱいあんずのような夢がかなえられたのさ」と出てくるのみ。

河合道場の娘・加代はアメリカかぶれで留学資金づくりのためアルバイトを探す。それにぴったりのアメリカ人の家のお手伝いさんがみつかった。だがその主、エンディ先生は大の日本好きで日本史の先生をしている人だった。でも、ハンサムですてきなので、加代はお手伝いさんをつづける。エンディ先生とはうまくいきプロポーズされるかもというところまでいったが、フィアンセがあらわれてあえなく失恋。

夏休みがおわり学校にいくと、加代のクラスにエンディの弟ディビーが転入してきた。お茶にお花に日本舞踊にとがんばるが、ミス第一高校の冴子にリードされ気味。番長グループにかこまれたディビーを得意の柔道で助けたことで、ディビーの心は加代にかたむく。加代はディビーからプロポーズされアメリカへいくことになり、めでたしめでたし。

絵が非常に冴えている! 話は、女のみにくさが
けっこう出てるのに、あまりにもハッピーエンド、、だけど、まあいっか。。



森由岐子●おはなちゃんのお見合い騒動






発行:ひばり書房 定価220円 お茶目ガイドおはなちゃん2

森由岐子先生の爆笑もの。軽快で、恐怖ものよりいい、、恐怖系苦手だから…。

方言丸出しのおはなちゃんが、社会勉強の為いろいろな家庭の女中をしていくシリーズの2巻目。今回は老舗の料理屋「菊月亭」で住み込み女中をすることに。菊月亭の娘美知子は板前見習いの洋二と愛し合っているが、借金のため、財閥の息子とお見合いしなければならなくなった。そこで、おはなちゃんがかわりにお見合いしてぶちこわすことに。だが、気に入られてしまい、すべてがバレて、追い出される。

おはなちゃんは単身、借金の貸し手で仲人となるはずだった大蔵のもとへ。誠意が通じ大蔵は、借金をもう少し待つことにしてくれた。二ヶ月後、別の家の女中になっていたおはなちゃんは、美知子と洋二に出会う。すべてうまくいって、二人は結婚できるとわかってめでたしめでたし。

小さなコマに、他の人が描いているんじゃないかと思えるような手抜きっぽい絵がけっこうある。逆にページの3分の2に、気合いの入った顔のどアップが多用。このギャップもいいっすね〜!



森由岐子●私は地獄の島を見た

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発行:1979年11月10日 ひばり書房

ヨッコと久人のヨットが転覆。島へ漂流。久人はお化けのような女に愛される。彼らの正体は、新薬失敗により体がくずれた人だった。ヨッコだけ助かるが、島の影響で老化がすすんでおばあさんになってしまった。

断崖絶壁から海に落ちても助かる確率高すぎ。。いや、寿命がのびる薬のおかげもあるのかも。

寿命が三倍にのびるなら、体が多少くずれても十分成功と思うのだが、、くずれのため寿命以前に死んでしまうのだろうな。



森由岐子●お化け寺の美女

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発行:東京漫画出版社

お化けのような皮膚病を化粧でかくし、ばあやと2人でひっそり暮らす少女。青年に素顔がばれたのを悲観し、自殺する。。

よくある話だが、化粧でつくろう世間の女を皮肉っているのかもしれない。。

読者ページを個人的に使い森先生は、石原豪人先生の絵、本の切り抜きを送ってくれたら、自分の原画を差し上げると募集をしている。いいのか? こういうことして。。

送り先は香川県。木内千鶴子先生も香川県に住み執筆していたようで、当時地方在住のマンガ家先生って思ったよりも多いようだ。



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