発行:1963年2月21日 東京漫画出版社 バンビブック
森由岐子先生にしては目が小さい。ちょっと大石良平先生風。けど上半身は艶のある線で大変魅力的だ。下半身は足がだだ長く布製人形のように見えるのがちょっと残念。この画風を続けてほしかったけど、デカ目になっていく過程の一時的な画風だろうナ。
敏子の母は女中の仕事をことわられる。造花づくりの内職でほそぼそ生活しながら職探しをする。ある日、敏子は母が見知らぬ男の車から明るく降りるのを目撃。母は女学校時代の友達にあって仕事を世話してもらえたという。父は生きていてモンテンルパで捕虜になっているというのに、嘘をついてまで男とあっているとは。妹・桃代にホットケーキを食べさせようと入った喫茶店で、またしてもその男とあっているのを目撃。
いよいよ敏子は母のことが信用できず、うちとけることが出来なくなっていく。友人・真知子の家から帰るときその男が目の前に。男は真知子の父だった。敏子は走り去る。学校でそのことをきいた真知子は両親に話す。それは敏子の誤解で、真知子と敏子の母は女学校時代の友達で、父は車で送っていただけだった。
誤解のとけた真知子と桃代は母の働く結婚式場に。お嫁さんきれいねという桃代、一番きれいなのはお母さんよと思う敏子。で幕。
母が男とあって帰ってきたときは少し髪が乱れていたりして、敏子が疑ったのも案外的はずれじゃなかったようにも思えるぜ〜。。













