なツマグ

最初のデータ行で一番多い「A5判130頁前後」は省略

望月みさお

望月みさお●五人きょうだい

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発行:1963年6月頃 東京漫画出版社 バンビブック

地味な絵の印象とうらはら、登場人物は変にポーズを変えながらも、よくしゃべる。味のある絵ではあるけど、子どもとはいえプロポーションが頭でっかちすぎ、、足先に向かって逆三角形なのがたよりない。。

父母を結核で亡くした五人きょうだい。力を寄せあって生きていこうとするが、一番上の姉・あい子が入院することに。父母と同じ結核だが、あまり進んでいないうちに入院療養すればなおるのではと。洋介と洋一はいなかの孤児院へ、みね子ととも代は農家のお世話になることになった。

農家の夫婦は貧しいが親切だった。週に一度、孤児院を抜けだした洋介らとあい子のお見舞に行く生活が続く。あい子は元気になってきていたのに、泣いていたのをきょうだいは心配する。原因は大内という男が結婚を申しこんだのだった。きょうだいは別れさせることに成功する。

あい子は退院できて、みね子らの農家で一か月の療養生活にはいる。きょうだいは思いなおし、結婚をみとめることにする。大内は、妹や弟ができたのであい子と一緒にもりもり働くぞ、と。洋介・洋一はもう孤児院には帰らないつもりだ。私たちこれからきっと幸せになれるわね、と父母の墓にほうこくするのだった。で、幕。

読み終えると、貧しさや不安をかかえながらも幸せに向かっていく、よく出来た話だ。もうちょっと変なところがほしかったナ。。


望月みさお●すてきな女医さん

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発行:1963年8月頃 東京漫画出版社 バンビブック

暗くひねくれたよし子が主人公。いい子主人公しかいなかった1950年代から進歩したといえる。しかし、可愛くないナァ。。

歯医者に新しくきた女医の牧村先生によし子はなつき、家へ帰るのがいやだった。後半でそのわけがわかる。よし子の母が経営している食堂のコック神戸と母が結婚し、母をとられると思っていたからだ。

浮かんではいたけど、後半までひっぱるのだからもう少し違う理由だと思っていたのだがナァ。。

わけを知った母はとり乱し、クルマにはねられる。神戸は一人で食堂を切りまわすため、見舞いにいかずがんばる。そんな神戸をよし子はお父さんと呼び、母の退院祝いににお父さんをプレゼント。で、めでたしめでたし。

この様子ではよし子は自殺するんじゃないかと思っていたのに、ラストで急変化。。
作者に性格を無理やり変えさせられたとしか思えない。。



望月みさお●クロよ恨みをはらして

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発行:東京漫画出版社

望月あきら先生の兄である、望月みさお先生作品。

早苗の母は飛び出した子どもをかばうが、それをさけた自動車は早苗の方に行ってしまい、足をケガさせる。

かばわれた佐智とその母は何度もあやまりにくるが、早苗は佐智に復讐したくてしょうがない。夢にでてきた猫。神さまが猫に変身して早苗の気持ちを晴らしてくれると思う。

クロは肝心なところで役にたたず、早苗は自ら佐智を突き落とすが、落ちて死んだのはクロだった。。。

人殺しにもならず、足も治り、クロは神さまの使いだったとして改心してめでたしめでたし。

いやー、なにしろ早苗の性格が悪い悪い悪い〜!!最後改心するとはいえ。。。どの程度の実話かわからないが、「実話少女怪談」となっていて、冒頭に石川県河北郡の早苗の家と庭の写真がのっている。絶対に今は、性悪なばばあになっているはずだ。



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