発行:1963年6月頃 東京漫画出版社 バンビブック
地味な絵の印象とうらはら、登場人物は変にポーズを変えながらも、よくしゃべる。味のある絵ではあるけど、子どもとはいえプロポーションが頭でっかちすぎ、、足先に向かって逆三角形なのがたよりない。。
父母を結核で亡くした五人きょうだい。力を寄せあって生きていこうとするが、一番上の姉・あい子が入院することに。父母と同じ結核だが、あまり進んでいないうちに入院療養すればなおるのではと。洋介と洋一はいなかの孤児院へ、みね子ととも代は農家のお世話になることになった。
農家の夫婦は貧しいが親切だった。週に一度、孤児院を抜けだした洋介らとあい子のお見舞に行く生活が続く。あい子は元気になってきていたのに、泣いていたのをきょうだいは心配する。原因は大内という男が結婚を申しこんだのだった。きょうだいは別れさせることに成功する。
あい子は退院できて、みね子らの農家で一か月の療養生活にはいる。きょうだいは思いなおし、結婚をみとめることにする。大内は、妹や弟ができたのであい子と一緒にもりもり働くぞ、と。洋介・洋一はもう孤児院には帰らないつもりだ。私たちこれからきっと幸せになれるわね、と父母の墓にほうこくするのだった。で、幕。
読み終えると、貧しさや不安をかかえながらも幸せに向かっていく、よく出来た話だ。もうちょっと変なところがほしかったナ。。













