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発行:ひばり書房 定価170円だと1962年頃のはず

「星明子」といえば、「巨人の星」飛雄馬の姉。もし同一人物だとすれば、この作品を描いた後マンガ出演をこなされたのかも。。

バレエのからむ悲哀ものという典型的な少女物。踊るシーンで音符が描かれていても、あまり音を感じないほどの、とても静かな田舎で物語は進む。

姉のサクラは妹にいじわるし、自分はバレエもさぼって遊んでいる。かたやスミレは家の手伝いをする感心な娘。2人は本当の姉妹ではなく、自殺した東京の女の赤ん坊をひきとって育てられたのだった。

自殺した母親はインテリ風、もらいっ子はスミレでそのバレエの才能は親ゆずりだと思いつつ読んでいたら、真実はサクラで、もらいっ子な上バレエの才能もないときた。サクラにしてみれば、あまりにもぶんだりけったりの結末だと感じたが、当のサクラはすんなり改心してめでたしめでたし。。

本格的に踊ったこともない田舎娘のどこにバレエの才能があったのかが大変疑問だが、薪を運んだりして足腰を鍛えつつ自己流ながらも踊りを練習していたからだとしておこう。

全身を描くためと思うけど、空中浮遊しているような歩き方ってどうなのよ、などと思いつつ読んでいたが、上に書いたように真のもらいっ子はとか、バレエの才能はとか考えさせられてけっこう楽しめた。