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発行:1962年9月頃 若木書房 こだま 別冊 No.11より

花村えい子先生とさがみゆき先生を合わせたような顔、そして、山田えいじ先生風の長い脚と犬。短編にもかかわらず、大きなコマ取り、ダイナミックな背景、特に船は気合いが入っている。細かな平行線や、点描が多用され、ラストは人物までも点描でしめくくられる。

毎朝、海へ犬の散歩に来る少女。ある日、ギターの上手なおねえさんに出会う。学校のかえりにまたきてみると、おねえさんはいなくて、ギターだけが。花束をもってきた父親が、三日前に死んだ娘のギターだと説明する。

ありがちなミステリーだが、この本のなかではひねってあるほうだし、何より雰囲気がいい。