発行:昭和53年1月10日 立風書房 レモンコミックス〈恐怖シリーズ〉 新書版 255頁
鏡子の兄、健太郎は、人間を原子に分解して電波にのせ、瞬間的に遠くへ運ぶ研究をしていた。分解器にまぎれこんだ猫と蛾は、健太郎の体とまざってしまい、研究は失敗。健太郎は自殺。もう一体、頭部が人間の胎児に似ている蛾が再生されていた。健太郎の妻、夕子はその赤ン坊を育てる。
赤ン坊は、鏡子のクラスメート、伸子を殺してしまう。夕子は病院に収容されるが、赤ン坊の世話を人にたのんでいた。成長した赤ン坊は、自分が健太郎と蛾のまざった存在だと知る。完全な人間の姿になろうと、鏡子たちを実験に使おうとするが、蛾の大群に襲われ死んでいく。
SF得意な西先生らしく、設定はそうなのだが、もう内容は完全な恐怖ものになっている。ページ数が多いのでキャラもよく描かれており、蛾人の赤ン坊がなかなか魅力的! この子は、先生もお気に入りとのことだ。でも主人公ら女の子が可愛くない、、話にマッチした画風とは思えるので、仕方ないか。。