なツマグ

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どやたかし

どやたかし●リエの日記

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リエの日記_02

リエの日記_03

リエの日記_04

リエの日記_05

発行:はるみ書房 定価200円

この作品の主人公リエはちょっと魅力的でない。どや先生にしては、ちょっと年齢が低すぎたのかも。しかし、話は読み進むにつれて引き込まれていった。

お金持ちのかすみの生活をうらやましがるリエ。弟・きよしと母の出産祝いをするため、夏みかんを20円で買おうとするがうまくいかない。近所のたかし兄ちゃんから夏みかんをもらえる。が、母は、たかしはスリだと言ってよろこばなかった。そこへ電報が届く。父の乗った漁船が行方不明との知らせだった。

母は内職、リエは新聞配達をはじめる。そのかっこうをみてクラスメートは男の子みたいとばかにする。かすみはリエをかばう。かすみは学校をでたらどうていさまになるのだと。(どうていさまとは、尼さんみたいなものだそうだ)

目のみえないユリに花売りをさせるひどい母親とであい、リエは心を痛める。

かすみが交通事故で江東共済病院に入院。ついでユリの母も同じく入院。かすみは死んでしまう。かすみの母は、なにごとも神さまのおぼしめしであり、はやくに神さまのもとへ召されしあわせだったというが、リエは納得できなかった。

母が入院中にユリが花売りの元じめである親方にこきつかわれないよう、リエはたかしのアパートに連れて行く。ユリはほんとうのお母ちゃんではないことを明かす。たかしはユリの世話をしようと決心。だが、ユリはスリではなくまじめにはたらいてと。悩んんで出ていくたかし。そこへ刑事がきて逃げたたかしは、自動車にはねられて病院へ。ユリに自分の目をあげると言い残し死んでしまう。

たかしの眼を移植されたユリは目がみえるようになる。リエの父は韓国によくりゅうされていたことがわかり、帰ってくるとの知らせが。で、めでたしめでたし。

出だしはなんだか短編的な雰囲気。かすみ・たかし・ユリとそれぞれに問題をかかえた人たちが登場してくると散漫な雰囲気になり、これがちゃんとまとまるのかと。。。だが、かすみが入院し、同じ病院にユリの母も。さらにたかしまでかつぎこまれると、もう、、たかしにゃ悪いが、👏👏👏〜!



どやたかし●殺人芸術

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発行:昭和41年5月頃 横山プロ トリック劇場第2巻

弁護士・相馬五郎はおじの陶芸家・乾寒山から遺言状の書きかえを依頼される。寒山は、霊媒が呼び出した自殺したいいなずけの前原節子に従い、妻の恵子とおいの佐山俊一に財産を与えることにする。その後、寒山は仕事場の倉の中で謎の死をとげる。霊媒は節子が殺したのだという。丸山刑事は凶器の短刀から血のほかにマニキュア液を発見。寒山家でマニキュアを使うのは妻の恵子だけだった。が、恵子は車の中で排気ガス中毒死。警察により霊媒が死んだ節子の姉と判明。だが、その霊媒は倉の中で首を吊って死んだ。五郎と丸山は首筋にゆびのあとがあるのを発見。男でなければ死体を高くぶらさげられない。犯人は佐山俊一だ。逃げる佐山の車は崖から転落して佐山は死亡。自殺したと結論づけられた。

丸山刑事と事件について話していた五郎の事務所に、節子そっくりの女があらわれ謎解きをする。自分の名前も節子といい、霊媒の娘だと。刑事は戸籍から抹消されていたと疑うが、子供のころ里子にやられたのだった。節子は寒山の死は自殺で妻を犯人に仕立てあげたかったのだと、密室のトリックをあばく。そして、自分は佐山と三日前に結婚しており財産は自分のものになると言い残して去った。五郎はあざやかな密室の解決に感心しつつ、全ての犯人は節子ではなかったろうか、もしそうなら完全犯罪いやもう殺人芸術だと。

トリックものは最初の方に出てくる人物が、まさかと思える犯人であることが多い。ので、寒山の自殺という予想は当たった。でもずっと「殺人芸術」というほどの内容かなと思いつつ読んでいた。しかし、最後に節子が刑事と五郎の前で完全犯罪を成し遂げ、財産を手に入れたさまは、なるほどな〜! であった。






どやたかし●愛と死の記録

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発行:横山プロ

横山まさみちプロの、どやたかし先生作品。

一浪中の一郎は、父の工場が閉鎖し借金をかかえたので大学進学をあきらめ不良になる。かおるの密告により強盗未遂に終わった件で、一郎はかおるにやきをいれようとする。最後、自分をかばって死んだかおるにより、一郎は改心する。

絵は相当に華麗、でも劇画系なので可愛らしさがないな。。話も劇画なのでアクションシーンが入る、こういう系にのんびりした生活マンガを求めても無理だろうけど。。



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