発行:はるみ書房 定価200円
この作品の主人公リエはちょっと魅力的でない。どや先生にしては、ちょっと年齢が低すぎたのかも。しかし、話は読み進むにつれて引き込まれていった。
お金持ちのかすみの生活をうらやましがるリエ。弟・きよしと母の出産祝いをするため、夏みかんを20円で買おうとするがうまくいかない。近所のたかし兄ちゃんから夏みかんをもらえる。が、母は、たかしはスリだと言ってよろこばなかった。そこへ電報が届く。父の乗った漁船が行方不明との知らせだった。
母は内職、リエは新聞配達をはじめる。そのかっこうをみてクラスメートは男の子みたいとばかにする。かすみはリエをかばう。かすみは学校をでたらどうていさまになるのだと。(どうていさまとは、尼さんみたいなものだそうだ)
目のみえないユリに花売りをさせるひどい母親とであい、リエは心を痛める。
かすみが交通事故で江東共済病院に入院。ついでユリの母も同じく入院。かすみは死んでしまう。かすみの母は、なにごとも神さまのおぼしめしであり、はやくに神さまのもとへ召されしあわせだったというが、リエは納得できなかった。
母が入院中にユリが花売りの元じめである親方にこきつかわれないよう、リエはたかしのアパートに連れて行く。ユリはほんとうのお母ちゃんではないことを明かす。たかしはユリの世話をしようと決心。だが、ユリはスリではなくまじめにはたらいてと。悩んんで出ていくたかし。そこへ刑事がきて逃げたたかしは、自動車にはねられて病院へ。ユリに自分の目をあげると言い残し死んでしまう。
たかしの眼を移植されたユリは目がみえるようになる。リエの父は韓国によくりゅうされていたことがわかり、帰ってくるとの知らせが。で、めでたしめでたし。
出だしはなんだか短編的な雰囲気。かすみ・たかし・ユリとそれぞれに問題をかかえた人たちが登場してくると散漫な雰囲気になり、これがちゃんとまとまるのかと。。。だが、かすみが入院し、同じ病院にユリの母も。さらにたかしまでかつぎこまれると、もう、、たかしにゃ悪いが、👏👏👏〜!













