発行:1963年6月頃 若木書房 泉6 No.61より
少女が着物姿で出てきたりして、何とも古さを感じるけど、簡潔に描かれた背景が良いネェ〜!
島で海女をしているおばあちゃんと暮らす、はやみ。びんぼうでテレビはないし、ワッペンもかえない。だが、同じ境遇のゆき子と、はげましあってあかるくすごしていた。
はやみの母がかえってきた。あたらしい父は、東京でも一流の会社につとめるお金持だった。ゆき子はねたましくなり、はやみとつきあうのをやめる。
はやみが東京へ発つ、港からの出航の汽笛を聞いたゆき子は、港へむかってかけだす。去っていく船をみて涙するゆき子、そこへはやみが。どうしてもゆき子にあいたかったはやみは船にのらなかったのだ。はやみ一家は乗船を一日のばした。はやみとゆき子はいつものように、あやめの丘でうたうのだった。で幕。














