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発行:昭和31年1月5日 若木書房 傑作漫画全集138 B6判 128頁

トビラには書き文字で「なべしま.ゆきを.え」となっている。「田村ともお」とどちらが正しいかわからない。。一応、背表紙と奥付にある「田村ともお」の書庫名とした。

どの時代でも、流行というか一定の絵の傾向とはあるものだ。(現在でもあるなあ、誰でも好きな絵の模写からはじまるってことか〜)この作品の絵柄も、当時の一般的な少女漫画の絵柄だと思う。その絵柄としては、田村先生のは、うまく完成されていると思う。が、どうにも感情移入しにくい絵柄だ。田村先生のがではなく、この時代・1950年代まとめて苦手。。

九条家の娘、美雪は幼い頃さらわれた。迷っていたところを男にひろわれて、雪子として育つ。が、育ての父は死んでしまう。ラジオNFOの佐川にひきとられるが、女中としてこき使われた上、スミレ楽団に十万円で売られる。楽団から逃げ出すが、追われて列車から川へ転落。

親切なおじさんに救われ、バタヤをしながら暮らす。ある時、美雪の左腕の星のあざを発見。おじさんは美雪をさらった犯人で、改心して娘をさがしていたのだった。(じゃあ最初に左腕を調べりゃよかろうに、、娘探しの意欲が感じられぬ)美雪は九条家に戻された。すでに佐川の娘が美雪になりすましていたが、それもあばかれめでたしめでたし。