田代淳

田代淳●どしゃぶり天使

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発行:東京漫画出版社 定価220円 少女シリーズ

どうも主人公美紀ちゃんのヘアスタイルが可愛くない。。貧しく痩せていても、元気で勝ち気な性格をあらわしているキャラクターに合ってはいるのだが。

急病の母のために往診にきてくれる医者をさがす美紀。子分の坂本と遊んでいた伴先生が長屋まで往診にきてくれた。母は療養所へ、美紀は伴先生の家へ。伴の妹洋子や坂本と仲よくしない美紀だが、うたいながら泣いている淋しい姿を見られる。美紀は父親が長屋にかえっていないかたしかめに通っていた。ある日、父親は伴先生の家へきた。が、立派になって迎えにきたのではないと知り、美紀は会わなかった。

火事が起きて、子犬のノラ公が母犬のいる火の中へ。美紀もそれを追って煙にまかれてしまう。気がついた美紀は助けれくれた命の恩人に会う。それは父だった。美紀は泣いてよろこぶ。で、幕。

“どしゃぶり” の雨は、まず冒頭、長屋に浸水するほど降る。次に長屋にかえった時。最後は火事の時(これは消防の放水かも…)。美紀の髪に濡れた感じをだすとか、遠くに傘を描くとかすると、もっと臨場感がでたのにナ。。



田代淳●ニキビお姉ちゃん





発行:東京漫画出版社 定価220円 おてんばシリーズ

「ニキビお姉ちゃん」というタイトルだが、「ニキビ」は一切でてこない。これは本編より先に表紙を入稿する必要があったからだろう。まあいつも「表紙なんざクソのやくにも立たねぇ」と思っているゆえんである。

ルミは姉の亜紀子をミスコンテストに出すことに熱心。だがおとされてばかり…結局、亜紀子はテレビ局員の小坂と結ばれて、めでたしめでたし。

絵はいいのだけど、話が大ざっぱに感じられる。。表情を楽しみながら読むのがいいと、わかっちゃいるが…



田代淳●あした待つ夢





発行:東京漫画出版社 定価220円 純愛少女ドラマ

「純愛少女ドラマ」というのは、いわゆる青春ものだ。冒頭12ページまでが4色で、あとは最後まで墨1色のインク(この本の場合ちょっと薄くグレーっぽいが)で刷られている。少女ものだと1色ページは紺とかピンクが交互に使用されているのが普通。青春ものになると、顔が面長で8頭身に近い体型になってくるものだ。田代先生も例外ではないが、それほど極端ではなく、少女もののタッチが生きている。サルっぽい顔もいい感じでひきずってきておられる。

話は働く青年ものだ。修理屋で地味に働く五郎にお金持ちの久美がひかれる。五郎と同じ夜学に通う美容院勤めのユリは心配だ。久美のすすめで、レーサーへの夢をみる五郎。だが久美は本物のレーサーとつきあい、遊びをおぼえた五郎はもうふつうの男の子とかわりなくなったと捨てられる。五郎の勤める修理会社はつぶれそうになっていたが、自分1人でも立てなおす、とユリに誓うのだった、で幕。



田代淳●男の子は損しちゃう

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発行:東京漫画出版社 定価220円 現代っ子ドラマ

大作の母は亡くなっていて、父が仕事でいないときは、姉と妹にはさまれた男1人となり、なにかと損をしてしまう、というのがタイトルの意味だ。

例によって、そのタイトルとはあまり関係ない話。妹、美津子がおじの家に養女にいくが、やはり実家がよくて戻ってくる、というよくある話。

もうひと工夫ほしかった。まあ、これ以上事件などは起きなくていいのだけど。。大作、美津子、姉のマキ、父親それぞれが、まんべんなく描かれているのはよいはずだけど、残念ながら、それで散漫になってしまったような印象。



田代淳●やきもち教室

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発行:昭和42年3月頃 東京漫画出版社

青空教室という下町の子が集まって勉強する場所が舞台。こういう特別な場所でがんばるシチュエーションは好きなのだが、、目的が勉強ってのがイマイチ同調できない理由かな。。。

やきもちってのは、ミヨ子を好きな石川君が優等生の木下に対しての気持ちだ。石川は、木下の父の見舞金を出さないかと思ったら、新聞配達を手伝っていたいいやつだった。

もうちょいで大好きな作品となるのにおしいなあ。やはり上に書いたことが原因かなあ。。



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