関谷ひさし

関谷ひさし●かんぱい! 新キャプテン






発行:昭和44年4月1日 旺文社 中三時代4月号特別付録
進級お祝い 小説・まんが傑作集 より B6判 23頁

未知の魅力を感じて、学研・旺文社の中学&高校・コース&時代を求めていた時期があったが、その誌面にどうにも暗さを感じてやめてしまった。この作品にもその暗さを感じる、、内容は非常におもしろい関谷作品であるにもかかわらず。。勉強嫌いなのが影響してるのかな…

新キャプテンを決めようとしている野球部。実力ナンバーワンだが性格の荒い猛田、人間的にはいいけど実力のない上過、応援団長はキャプテンふたりを提案する。そこへ転校生があらわれ自分がキャプテンにと猛田と勝負して勝つ。だが、あいそをつかし去っていった。残されたものは話し合い、やはり彼をキャプテンにと。応援団長がその山本を説得に。実は部員の信頼をえようとした山本の計算だったのだ。これなら試合のかけひきもバツグンね、と新キャプテンにかんぱい!

応援団長の名前がわからないな〜。

どこかで読んだことがあるような、、何かに収録されていたかな〜?






関谷ひさし●ファイト先生〔完全版〕【上・下】

51e67647.jpg

1ca23303.jpg

582296ad.jpg

a7f5e53e.jpg

fe5b69fe.jpg

発行:2010年2月1日 マンガショップ マンガショップシリーズ363,364

限られた場所でがんばる、といったシチュエーションが好きだ。離島舞台のこの作品こそそれにピッタリと思ったが、ちょっと広く感じてしまった。島全体の見取図があればよかったのに。

やや堅苦しく始まる。
律儀で真面目な先生が主人公だからなあ。少年たちがけがをした先生に加勢しようとかけていくあたりから関谷先生らしい調子のよさがでてくる

島の実力者、金持ちの深海が何度もおさだまりの悪役として登場してくるのと、やたら悪人が島にやってくるのは、どうもいただけないが。。

下巻になると、ライバル的な女先生、トラ、反抗的な女転校生などがでてきて、なかなかもりあがる。


下巻の巻末には「ぶきっちょ」が収められている。前半は極端にぶきっちょな五郎と、白鵬堂さんっぽい竜眼和尚の超人的なやりとりが面白い。が、後半になるとぶきっちょぶり・超人ぶりは影をひそめ犬をめぐる探偵アクション風になってしまう。でもって、どっちかってえと地味なこの後半のみ、何かに収録されていて、読んだ記憶があるぞ、、マンガ入門本だったかな?



関谷ひさし●マンモスくん

3e12befc.jpg

752ac136.jpg

発行:1968年2月1日 潮出版社

関谷ひさし先生といえば、「ストップ!にいちゃん」が一番人気。もちろん私も一番好きだ。他の作品は真面目くさく、面白みに欠けるという意見が多い。確かにそれもわかる。

で、「ストップ!にいちゃん」系の作品といえば、まず女版といえる「リリーフ!さっちゃん」。あと、「キャプテン8」、「ジャジャ馬球団」が同じ痛快さをもつ。どちらも、しゃっちょこばってなくギャグ的な面白さがある。ギャグとなると後期作品には、ほぼ3頭身キャラが活躍する「おれは八太郎」「バカうけ用心棒」「リブっ子学園」などもあるが「ストップ!にいちゃん」からは離れすぎる。

今回とりあげた「マンモスくん」は「ストップ!にいちゃん」につぐ痛快作品だと思う。
主人公の性格はかなり違うが、ストーリーの面白さは負けていない。「ストップ!にいちゃん」の連載が終わる前年から、希望の友にて連載開始され、2年半ほど続いた。カラーページも多い。復刻というか、初単行本化されないかなあ。関谷先生なら全集が出てもいいと思うのだが。。

写真の第14回は前半が犬の話のつづき。後半はあらたに雪合戦の話となっている。前号をもってないので、犬の話はよくわからないし、雪合戦のほうは短編の分損した気分。。



カテゴリ
月別アーカイブ