新城さちこ

新城さちこ●山河はるかに

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発行:1964年10月頃 若木書房 ひまわりブック231

びっこになったので捨てられた犬、太郎をチエはひきとる。ああ、犬がでてくる可哀想な物語だ、読み進むのがつらい。太郎は看病されて、チエになつくようになった。しかし、おじいさんがダンプカーにはねられ死んでしまう。

孤児院にいくよりはと、チエと太郎は姉がいるらしき東京へ向う。こりゃもう悲しくのたれ死にするパターンだな、と思った。が、パン屋の娘の手助けもあり、東京へ到着。

モデルクラブをまわるが、姉はみつからない。あるモデルから、クズヤの車をひいているのをみたとの情報。ついに姉と出会える。姉は、おじいさんゆずりの廃品回収業をしていた。チエと太郎と姉は、河の上の家にかえってゆくのだった。

さほどめでたしではない幕切れだけど、太郎が無事だったしよかったよかった。



新城さちこ●1969年賀状

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発行:昭和44年1月1日 小学館 少女コミック1月号より

貸本マンガでは、かなり深刻な話を描いていた新城先生。少コミではどんなのを描いていたのかちょっと気になる。。

新城さちこ●ケンの小さな世界

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発行:1964年3月頃 ひばり書房

主人公は迪子。これ「みちこ」って読む。難しい〜。3つのときに列車事故で両親を失った迪子はおばの家で、こき使われていた。行商の途中で、映画監督に見いだされて、スターになるが1作目が地でやれただけで、女優の素質がないことを自覚していた。

父親にきらわれていたケンは、施設をたらい回しにされ、祖父にも死なれて、浮浪児のような生活をしていた。いったん故郷へ帰ってきた迪子は、ケンと暮らそうと決意する。よろこんだケンだったが、その直後死んでしまう。

迪子は映画界へは戻らず、消息をたつ。

何しろ、最初から最後まで悲しい話。。一度、映画スターになれたことが、一応夢を与えてくれているとは思うけど。



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