発行:1961年頃 東邦漫画出版社 しらかばブックNo.19
赤塚調のキャラが登場してくる以前のしき先生の作品。この頃の絵もいい! 主人公はありきたりの良い子だけど。
この「継母のねがい」はしらかばブック2「継母」の続篇、とある。しらかばブック“No.19” なのに間があきすぎのように思うが。。一応巻頭に前回のあらすじっぽいくだりはある。さらに、しき先生の継母シリーズは毎月一冊ずつ発売と。続篇といってもシリーズのことで、1巻完結形式なのかも。。
会社がつぶれびんぼうになった夫にあいそをつかし、明美の母はでていった。ちいさな明美をかわいそうに思い、となりのおばさんが継母になった。そして本編が始まる。
明美の父はやっと工面した金をどろぼうに取られ、追いかけたところを自動車にはねられて入院。明美は人さらいにさらわれ、花売りをさせられる。実の母が明美をみつけ、人さらいからさらう。だが、明美は実の母になつかず、急性盲腸炎になってしまう。入院した病院に父も入院しており、継母にめぐりあえてめでたしめでたし。去っていく実の母を、最後に一度だけ「おかあさん」と呼ぶ。