発行:1962年9月頃 東京漫画出版社 バンビブック
赤塚不二夫先生風キャラが混ざってくる直前くらいで、キャラにバラバラ感がなくバランスがいい作品だと思う(バランス悪いのも面白いけどネ)。
級長に当選できず副級長となった夏代とその母・信子は、担任のアンナ先生となかよくする美智子をねたむ。夏代は、どうしてママはあんなに美智子さんを気になさるのかしら? と疑問だった。
これは赤ん坊すり替えものだな、と思ったが全然違った。。謎は前半ですぐにあかされる、なかなか珍しいパターン。
中尾美智子と今川夏代の父母たちは同級だった。夏代の父は美智子の母・和枝と結婚できなかったのを悲観して、和枝ににているというだけの理由で信子と結婚したのだった。信子ははじめのうちはなにも知らず和枝をまねるようしつけられていたが、数年後そのことを知り和枝と美智子を目のかたきにしだしたのだ(そもそもは夏代の父が悪いという珍しいパターン)。パパたちの話からわけを知った夏代は、美智子に勝とうという気持ちがますます強くなった。 (美智子の父は早々に亡くなっている)
夏代は自分の誕生日にクラスメートを大勢よんで、学芸会の主役に投票してくれとたのむ(男は全く出てこないってことは女子校か)。だが、主役に選ばれたのは美智子だった。学芸会当日、母・信子の入れ知恵で夏代は美智子の魔法びんに睡眠薬を入れる。美智子は舞台上で倒れて入院。
美智子の事故の責任をとってアンナ先生は学校をやめさせられることに。信子が仕組んだことだった。が、夏代はアンナ先生が好きだった。クラスメートに追求され、夏代がねむり薬を入れた犯人だとばれる。生徒たちはアンナ先生がクラスにかえるよう運動をはじめる。夏代は家出した。
病院の前で反省していた夏代は見舞いにきた父と出会い、いっしょにおみまいへと。夏代は改心して美智子にわびる。父によばれた信子もやってきて改心する。アンナ先生もやってきて、ふたたび教壇にたてるようになったと。その瞬間、美智子は目が覚めて、めでたしめでたし。
アンナ先生は外国人かハーフらしいのに、影が薄い。。美智子と夏代の話が主体で、主に苦悩する夏代の視点で描かれている。アンナ先生については、やめさせられようがやめさせられまいが、どうでもいい気がしてしまった。。


















