発行:昭和41年1月頃 ひばり書房 さがみゆきサスペンス劇場No.13
ひろしは受験勉強をするために、ばあやのふるさとである小島にやってきた。世話になるばあやの孫娘・いく子からこうもり少女には近づかないようにいわれる。だが、ひろしは次第にこうもり少女・あやと仲良くなっていく。こうもりのエサ(ネズミだと思うが猫のようにも見える…)を網でとっていたひろしは、まむしに腕をかまれて倒れる。
あやはひろしの腕から毒をすいだす。そこをいく子が目撃。村人たちを呼び、あやを追いはらう。いく子は、あやを本当のこうもり少女に仕立てるため、まむしとひろしの首を傷つけたペンダントを海へ捨てる。
ひろしは回復する。村人たちにせめられたあやは、海へ。こげない舟でそれを追ったひろしも帰ってこなかった。で幕。
あやが生まれた日にこうもりが家のまわりをとびまわっていたのを、村人たちは呪われているとした。東京からきたよそ者・あや一家に冷たくしたかったのだろう。あやが海へ消えた日にこうもりの大群がとびまわったのは、 遊び相手がこうもりしかいなくてエサを与えていたからで、慣れた動物の行動だと思う。で、特に超常現象の起きない話となる。
ちょっと物足りない。。登場人物は、ひろし・あや・いく子の三人にフォーカスされているので、こうもりにもっと不思議な働きをさせるとか…。巻末に記されたみゆき先生の住所はまだ京都市だが、サスペンス劇場も13巻目ならもう充実期だと思うんだがなァ。








