小山葉子
発行:昭和40年1月頃 東京漫画出版社 学級まんがシリーズ
新しい担任の石川先生からソバカス達への第一印象は悪く、学級のにくまれっ子的存在となってしまった。
姉のあき子は洋裁店をやっているが、最近客が少ない。クラスメートのかおるのママがスパイを使ってデザインをぬすんでいたのだ。
最後はスパイだった従業員のノブちゃんが改心してめでたしめでたし。
ばんざい! お嬢さん社長に通じるデザインスパイ事件だが、どうもこれにコマをさかれ全体が散漫な感じ。ソバカス達の魅力もイマイチ伝わってこない。
キャラの線はきれいだが、つくりがどうにもムーミンとリスを足したようで。。。
石川先生が用務員室に住みこみがんばるシーンは、特別な空間でがんばる魅力がある。ここをもう少し描いてほしかった。
発行:東考社 ホームランコミックス 240円 新書判 全156頁
1967年の週刊マーガレットに連載された作品
わんぱく天使同様、流麗で艶のある線が気持ちよい。会社ものだが、コミカルな内容で、さほど高年齢向きでもない。
社長の一人娘アコが自社内のスパイを探して、お手柄を立て、社長の椅子に座る、という話。
最初は、営業部の大丸太郎をあやしいとにらむ。厳重にカギのかけられた彼の引き出しから出てきたのは、カサの柄。彼はカサの柄をもつと何でもうまくいくジンクスを持っているので、それをコレクションしている変なやつだった。
アコと太郎が協力して次にあやしいとにらんだのは、社長秘書の山本。彼女の手帳には新企画がメモされていて、ライバル会社のリリーと通じていた。これで、犯人は山本でいいと思うのだが、そうではなくリリーで募集した山本に似た別人だったのだ。自社に悪人はいなかったということにしたいからか。。
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