発行:1964年12月頃 若木書房 風船 No.3より
特に大きな事件が起こるわけではなく、派手な動きのあるシーンもないが、そこがいい素敵なホームドラマ。線が冴えているのはもちろん、カラーページのネンコちゃんの耳付きコートの赤も冴えている。
クリスマスイブ、姉(名前不明)と妹ネンコは、ママの命令でボーナスを守るためにパパをむかえにいく。二人はよわむしのパパにボーナスをブワーとつかっちゃいなさい、とけしかける。パパは酒をのみ、タバコをすい、パチンコをして、姉妹は満足。家へ帰るとママはいなくて、"いなかへかえらせていただきます"と、かきおきが。「きっとかえってきます パパはママを信じています」とパパ。実は押入れにいたママが「わたしもパパを信じています…」で、めでたしめでたし。