発行:昭和35年11月頃 三洋社 三つの真珠 第4巻より

草野ひかる先生はこの本の編集もされている。「三つの真珠」の "三" は、「三洋社」と草野先生以外に三人の作品が掲載されていることからだろうか。原稿募集には、タテ21cmヨコ14cmとあり、あらためてA5判原寸仕様なのだと確認できた。

ひとちぽっちの貧しい少女、あやちゃんが先生の知人にひきとってもらうことを決心するまでが描かれる短編。話はよくあるパターンだが、力強い線で描かれるイラストチックな絵がいい。

ロングショットでは、頭がかなり小さく描かれる。ロングの広さを表すためだろうけど、ちょっと違和感を感じた。