京さゆり

京さゆり●ボーイフレンドができちゃったぁ

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ボーイフレンドができちゃった_02

ボーイフレンドができちゃった_03

ボーイフレンドができちゃった_04

発行:東京漫画出版社 定価220円 バンビブック

フミ子の家でお見合いがあった。が、フミ子は現代っ子はお見合いなどせず相手は自分で見つけると。やす子に教わりペンフレンドをつくる。上野公園で相手の大山一彦に会うことに。実はお互い別人の写真を送っていたのだったが、やす子が明かしてくれて堂々とつきあえることになり、めでたしめでたし。

どうもこの時期の京作品は、フーちゃん主人公のが多い、、元気はいいけどおばさんみたいであまり可愛くないんだよなぁ。。



京さゆり●いつでも夢を




発行:1963年頃 東京漫画出版社 バンビブック

バンビブック京さゆり作品がどのくらいあるかはわからないが、表紙が他作家によるものは、たぶんその初期に属すると思う。

中身はもう京先生のしっかりした画風だが、主人公のかをりがあまり子どもっぽくないし、姉のゆきはおばさんに見える。。当時のヘアースタイルで表現するとこうなるのか、かをりはいくつかわからないが、あまり年少ではないはずだし。

かをりを含め、ゆきの恋人の大沢らはフォア・フラワーズというバンドを結成する。母は売れないバンドマンだった父と再会するが、よりを戻すことを受け入れられない。が、父が大阪で失敗し自殺させてしまった夫婦の息子を探すことは引き受けていた。そのヘンリー時田の息子ではと問いかけられた大沢はちがうと否定したが。

フォア・フラワーズの売りこみは失敗し、バンドのメンバーは大沢とかをり以外はサラリーマンになってしまった。かをりは勉強しているということだし、父親が姉妹に洋服とケーキと学用品をみやげに持ってくるので、中学生くらいでバンドでは本格メンバーというよりマスコット的存在かな。

姉妹の説得で母はよりを戻し、家族4人で暮らせることになった。音楽プロデューサーである父の招待で行ったシャンソン歌手の独唱会で、父と大沢が対面。やはり彼こそヘンリー時田の息子だった。が、大沢はその場を逃げ出す。書き置きには、立派な音楽家になってかえってくるとあった。かをり達は信じて待っていようと誓うのであった。で幕。



京さゆり●おてんばもお年ごろ

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発行:昭和40年1月頃 東京漫画出版社

女の子のリーダー的存在のり子は、男の子をそんけいすると発言して仲間から反感をかう。あばれんぼうだったはずだが、茶道花道に通う。下宿しているおにいちゃんがとなりのミッチーねえちゃんと仲良くしているのにヤキモチをやく。先生と家族は彼女がお年ごろになったことを知り、のり子も「これが初恋か」と自覚する。

これだけの話、二日間の出来事。現代っ子探偵もそうだがあまり期間が短いのは、損したような気分になってしまう。。京さゆりキャラは、毎度おなじみでいいのだけど。




京さゆり●現代っ子探偵

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発行:昭和39年10月頃 東京漫画出版社

兄・弟・友人と谷川岳へ行く計画をしていたミエ。父はスポーツカーの技師のようで、家で仕事中統計図を産業スパイにうばわれる。

設計図でなく、「統計図」とくりかえし表記されているけど、当時の通称だったのか作者の誤りか。。

犯人が登山靴を履いていたので、山へにげこむと断定。警察に連絡し、クルマ・汽車・バスが警戒される。兄は可能性が高い朝イチの谷川岳行きのバスに。ミエたちも一緒に乗り込む。乗客に犯人がいるとしたら誰、の推理ははずれ。この辺が、本作の探偵ものたる醍醐味だろう。図面と一緒に盗まれた時計のオルゴールが鳴って犯人がわかってからは、アクションもの。

統計図が盗まれた夜と、その翌朝バスが山に着くまでの短い間の物語。少女ものというより、探偵ものというより、これはコメディ調ながらアクションものという感じ。アクション風なコメディものにしてほしかった。




京さゆり●舞妓のお姉さん

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発行:昭和38年2月頃 東京漫画出版社

「京さゆり」とは、木村光久先生の別名であるらしい。「木村光久」とは、美術家木村祥刀の別名となるけど、このブログはマンガ中心だから、そのうちに書庫名を「木村光久」に変更しようと思う。

この作品は、おてんばシリーズより古いのかな? かなり太い達者な線、大きなコマ取りに惹かれる。

今は小さな洋裁店を営んでいるミコのママ。示談屋にだまされ、どん底におちいった時、長女の小春は、おばさんにひきとられていた。彼女が倒れたという知らせを聞いて、一家は京都へかけつけるが、結局小春は死んでしまう。そのあと、ミコは真実を知るというありがちな悲哀もののパターン。

エピソードとして、示談屋だった岩木が貧しくても子どもといっしょに暮らし、改心しているような様子が描かれている。130ページほどの貸本では、ページの都合もあるだろうから、こんな悪者は最後まで悪者であることがほとんどなので珍しい。



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