なツマグ

最初のデータ行で一番多い「A5判130頁前後」は省略

河合秀和

河合秀和●メガネと女の子






発行:東京漫画出版社 定価220円

お星様ギラギラのデカ眼こそ河合先生の特徴だとは思うが、小さ眼に描かれているシーンの方が表情豊かでいいナ。

秋山みのりは男の子にもてるためにメガネをはずす。友人・のり子と共に、陵子(あやこ)先生と大造熊先生のデートを追跡中、はぐれてしまい郵便輸送車強盗の殺人現場を目撃。

翌日、みのりはハンサムな男に誘われてついていく。男は強盗殺人犯で、目撃したみのりを殺そうとしたのだった。視力0.1なのでしっかり見えていなかったのだが、犯人は正体をバラした以上やはりセメント入りのかんおけにと。そこへのり子が飛びこんできてみのりと共に、犯人を二人ともやっつけて、めでたしめでたし。次の日からみのりはまたメガネをかけたのだった。

冒頭にメガネをはずしてからは最終ページまで、みのりはメガネなしだ。友人・のり子はずっとメガネをかけてはいるが、河合先生こそメガネっ娘に魅力を感じていなかったのではなかろうか? みのりのメガネ姿、あまり可愛くないし。。。

話はp100で終わり、読者ページのあとp103からは「アダリーのセレナーデ」というSF短編が収められている。





河合秀和●未来の時間





発行:1967年頃 東京漫画出版社 SFロマン

でかい瞳にお星さまキラキラ、ツヤツヤヘアー、ほっそり足長体型、こうなるとリアルさが感じられずとっつきにくい。りぼんや少女コミックを購読していた頃にはとっつけた時期もあったんだが…でも、SFだからか思ったより感情移入できた。

良彦は二十七世紀から逃避してきたミーナと出会う。ミーナの父は恐ろしい兵器を開発したが、平和のため廃棄した。が、その構造式だけはミーナの脳に残された。父は死とひきかえにミーナを過去へ逃す。

追手の精巧な人造人間は最初ミーナの仲間かと思えた。また、脳に構造式を残すということからミーナも人造人間というオチかと思ったけど、そんなことはなかった。。

結局、追手の人造人間たちとともにミーナも死んで秘密は守られた、で幕。



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