発行:2006年3月3日 マンガショップ マンガショップシリーズ43
子どもの頃、マンガを買いはじめたきっかけは、梶原一騎・荘司としお「夕やけ番長」、と「おそ松くん」「ボンボン」だった。そして第一の購入計画群にあったのが、福本和也・一峰大二「黒い秘密兵器」。というわけで、梶原・一峰先生による本作がつまらないわけがない。実際、おもしろかった。「超球」がでてこねえぞと思ったが、上巻末広告にあった「どろんこエース」とまちがえてた。。でも、この「甲子園の土」もところどころ読んだ記憶がある。どこで読んだっけかな、、コミックスは持ってなかったはず。
貧しいもぐら横町で、けんかにあけくれる沢村健治。ライバルとなる紅、甲子園グラウンドキーパーのおじいさんとその孫娘らとの出会いで、野球に目覚め甲子園をめざす。
沢村とライバルのサンダー三木は、月謝タダで高校入学したので、まわりからきびしく差別される。今じゃ、スポーツ推薦なんてひとつのステイタスと思うけど。
沢村が、3回連続で甲子園出場するさまが描かれる。1回目は、決勝で紅と対決し破れる。紅は、闘病中の母が息のある間に優勝をみせたかった。沢村は無心になって投げる、が非情にはなりきれなかった。2回目は、チームメイト西城の陰謀で準準決勝で破れる。3回目、西城は改心し、見事優勝! で、幕。
最後のコマ、沢村は先輩であり親友である不動大作をおって阪神タイガースに入団とある。じゃあさらに、タイガース選手としての「甲子園の土」もありだろうけど、やっぱり高校野球までが花かな。