大内清子

大内清子●こい!こい学園





発行:東京漫画出版社 定価220円 ハッスルブック

これはもうラブコメだ。4人もの兄妹で、実の母は違うのよとくると思ったが、そんなことは全然なし。発行年はわからないが、定価220円ということは貸本時代末期で、少女週刊誌でラブコメが盛り上がっていくころだろう。

嘉代子は愛場から打ち明けられて、友達になる。愛場は友人の三九次郎(さくじろう)が嘉代子とつき合っていると思っていたが、三九次郎は嘉代子の兄だった。これに一番上の兄である敏男の彼女の入院、敏男を慕う悦子の家出などがからんで、にぎやかな作品となっている。

非常にダイナミックな線、大ゴマが多くて、楽しい勢いを出している。1ヶ所、森由岐子先生が描いたと思われるコマがあったりする。



大内清子●のんきな先生

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発行:東京漫画出版社

先生事件だよで、大内作品はちょっと読む気をなくしかけていたのだが、これは楽しめた。

トモ子の兄、伸二先生と岡本先生の出会いから結婚。ちょっと気になる同級生、園井君の謎から母親探し。この2つを軸に話は進む。

主人公は意固地でなく、普通なおてんばさんトモ子。伸二先生も結婚や園井母捜索でけっこう活躍しているのだが紙面では省略され、トモ子主体でまとまってるのがいいと思う。



大内清子●先生事件だよ

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発行:東京漫画出版社

兄をひき殺されたと思い込み、ひきとられた先の社長夫婦を苦しめようと、峰子は産業スパイを働く。

どうも主人公の峰子が意固地で可愛くない。。先生はそれほど活躍しないし。。

死んだ兄の趣味が鈴あつめで、音色のいい鈴がキーアイテムとして展開するあたりは面白いけど。



大内清子●チンピラ天使

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発行:昭和40年2月頃 東京漫画出版社

大内先生の描く顔は十文字に沿ったような独特のテンションがある。それに対し足がヒョロヒョロと貧弱なのが残念。

さてこの作品は、スリの少年とめくらの少女の話。これに心優しい青年刑事がからむ。

ありがちな話と思いつつも、最後はちょっと感動した。



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