発行:東京漫画出版社 定価220円 ハッスルブック
これはもうラブコメだ。4人もの兄妹で、実の母は違うのよとくると思ったが、そんなことは全然なし。発行年はわからないが、定価220円ということは貸本時代末期で、少女週刊誌でラブコメが盛り上がっていくころだろう。
嘉代子は愛場から打ち明けられて、友達になる。愛場は友人の三九次郎(さくじろう)が嘉代子とつき合っていると思っていたが、三九次郎は嘉代子の兄だった。これに一番上の兄である敏男の彼女の入院、敏男を慕う悦子の家出などがからんで、にぎやかな作品となっている。
非常にダイナミックな線、大ゴマが多くて、楽しい勢いを出している。1ヶ所、森由岐子先生が描いたと思われるコマがあったりする。