なツマグ

最初のデータ行で一番多い「A5判130頁前後」は省略

今村洋子

今村つとむ・今村洋子●乙女の祈り

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発行:昭和32年12月1日 光文社 少女12月号ふろく こわくてかなしいマンガのご本「リコちゃん」より A5判 32頁
原作:上野治子

うちのすみを「リコちゃん」・わたなべくにを「白雪の歌」に比べると、動きの少ない地味な話。でもまあ32頁以上には感じる濃い内容ではある。原作のおかげもあるだろうか。絵は、まだちょっと今村洋子先生らしくない感じ。もう少女本誌に「クラスおてんば日記」を連載されていた時期なんだがな、、この作品は今村つとむ先生のペンも入っているんだろうけど。

列車事故で父母を亡くすセツコ。ママは死ぬ間際にほんとの親でないことを明かす。ほんとの父は満州で死んだが、母は生きていると。「乙女のいのり」が流れるかたみのオルゴールのふたのうらから、ほんとの母の名はゆかりだとわかる。

義父の友人だった天野家で女中としてはたらくようになったセツコ。天野の息子・しげるがねこをねらってなげた石が、隣の玉木家のおばあさんにあたる。セツコとしげるはおばあさんの世話をしにいくようになり、次第にうちとけていく。ある日
おばあさんは、しげるが聴いていたオルゴールを見て、おじいさんが娘・ゆかりにかってきたものだと。セツコはおばあさんの孫だとわかり、めでたしめでたし。(母・ゆかりは亡くなっていたのだけど)



今村洋子●チャコちゃんの日記「みいちゃった、みちゃった!」

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チャコテストの紙くず_03

チャコテストの紙くず_04

チャコテストの紙くず_05

発行:発行:昭和36年2月1日 光文社 少女2月号ふろくより B6判 48頁

ボクちゃんの四年ぶりの「おねしょ事件」からのつづきとなっている。

50点前後と悪かった理科のテストを燃やしたチャコ。ベッドやドアにあらわれた紙くずはそのテストだった。燃えカスをボクちゃんが持っていって、チャコにおねしょのしかえしをしたようだ。もうおねしょのことはいわないことでまとまりかけたが、三河屋さんからそのごのおねしょのぐあいを聞かれて、ボクちゃんはまたきげんをそこねてしまう。チャコは何とかごきげんをとろうと、で幕。

このふろくだけではちょっと物足りない話だ。はじめのおねしょのくだりがわからないとねぇ。。



今村洋子●チャコちゃんの日記「いいのよ いいのよ ほっといて……どうせわたしがわるいのよ」

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発行:昭和36年11月1日 光文社 少女11月号ふろくより B6判 70頁

ボサボサ頭など、今回のチャコちゃんはエキセントリックな姿をみせてくれる。これがなかなかカッコイイ!

ヒゲさんとボクからボロがにあうといわれ、おふろで歌ってぬかみそがくさるといわれ、長島君からはふとったといわれ、テストで95点もとったのにまわりは百点。すっかりくさってしまったチャコは、髪もとかさず、本を燃やし、洋服を切り、ボロをきてやけめしをくらう。

クミちゃんから、チャコはボクちゃんのまねをしてるのでは、といわれボクはパーマをかける。それをみたチャコはせめて頭くらいと髪をとかし、さらに洋服を着替えようとするとボタンがとまらない。やせるために下剤をかけたが、腹痛になる。ママに看病してもらい反省して、めでたしめでたし。




今村洋子●チャコちゃんの日記「長島くんにきらわれちゃった!」

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発行:昭和37年11月1日 光文社 少女11月号ふろくより B5判 22頁

本誌からのつづき、、口絵ページをのぞくと実質16頁しかない。これでは本誌を読まないと内容がよくわからない。。

チャコたちはボーイフレンドと絶交したらしい。ヨッちゃんとサッちゃんは自分からあやまって仲なおりしてしまった。チャコだけはやきもちやかせる作戦を実行するが、うまくいかない。結局カレーライスをつくり、長島くんに食べてもらって仲なおり成功。

じょう次くんという新キャラ?が出てくるが、本誌の方で登場シーンがあるのだろう、ふろくではチャコの家でまんがを見てかえっていくだけだ。

P23からは山口よしひろ「ユミ子の足跡」という短編が収められている。





今村洋子●チャコちゃんの日記「ボク骨おっちゃった」

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発行:昭和36年6月1日 光文社 少女6月号ふろくより B6判 48頁

これもふろくだけだが、この作品はどこかでよんだことが。。二見書房サラ文庫21「チャコちゃんの日記2」に収められていた。(アース出版版にはなかった。サンコミ版にはあると思うが、本がみつからない。。)

チャコや長島くんのいる野球チームララミーズに入れてもらったボクちゃん。強敵ドントコイズとの試合、調子のわるいチャコちゃんは仮病を装う。ピンチヒッターボクちゃんは、見事すべりこみをきめる。その後、クミちゃんたちにすべりこみをせがまれ、足をくじいたことにしてかえってきた。自分もインチキをしたチャコはもんくもいえない。

単行本から推測すると本誌分て4段組で12頁もあり、思ったより内容たっぷり。ふろくだけで満足していてはいけない、、わかっちゃいるけど。。


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