今村ゆたか

今村ゆたか●1969年賀状

aa034446.jpg

発行:昭和44年1月1日 小学館 少女コミック1月号より

う〜ん、ゆたか先生の自画像ってはじめてだ。雑誌のコーナー探せばもっとあるんだろうな。。





白川美樹●四葉のちかい

2d06537b.jpg

11e8a1c7.jpg

0052ad87.jpg

54ef088b.jpg

発行:昭和36年9月22日頃 東京漫画出版社

今村ゆたか先生の白川美樹名義での作品。

引っ越してきたまあちゃんが、お隣の秋子と友達になろうとする話。猫をさがしに空地へいったり、小学校の校門前で竹ちゃんを待ったりはするけど、ほとんど向かいと隣りの3軒の間だけで話はすすむ。限定された場所でかんばる系の話が好きなので、大変たのしめた。

主人公のまあちゃんは小学一年生。秋子は中学一年だけど学校には行ってない。貸本少女マンガで、小学一年生が主人公というのはなかなか珍しい。主な読者層である小学校高学年から中学生にあわせ、主人公もそのくらいの年齢が多い。

タイトルにある「四葉」は、本編には全く登場しない。予告にのせなければならないのでタイトルだけは先に決まっている。が、内容はそれから描かれるから、ちょっと違う作品になることなどはあたりまえなのだ。。




白川美樹●幸をたずねて

ba9abe02.jpg

24422a68.jpg

3a65cb6b.jpg

2acacaf8.jpg

90b4d219.jpg

発行:昭和36年12月25日頃 東京漫画出版社

「白川美樹」とは、今村ゆたか先生の別名とはじめて知った。白川美樹名義での書き下ろしは、これを含み三作品のみとのこと。てことは、書き下ろしでない本は別にあるってことか。それよりも、今村ゆたか名義の本がもっとあるってことになる。うーむ、ゆたか先生の本はお目にかかった記憶がない、いかんな〜!

さて、「幸をたずねて」は青い鳥のような話と思ったら、それほどでもなく、軽い友情もの。

お金持ちの真奈美は敵役かと思ったが、そうではなく準主役。特に悪人は出てこない、さすが今村作品といったところ。この真奈美さん、涼しげな目元が魅力的!!

京子は平凡な家庭の幸せを知り、真奈美は父親に仕事より自分の方を向かせることに成功する、といったありがちな話。真奈美の別荘の描写をもっとしてほしかった。けど、金持ちの別荘という設定だとこんなもんかなあ。。

スキーでの雪山遭難というのもよくあるパターンだけど、ラストに向かって盛り上がるから、全体的に満足できる作品だ。

ところで、愛読者のページに東京都足立区関口みづきさんのイラストがのっている。この方は関口みずき先生となるのだろうか? マンガ中の自動車のナンバー「1962」を素直に受けとると1962年発行の本。時期は冬だから1〜2月か。関口みずき先生は、1962年泉5月号「心の花ひらくとき」で17才デビューだから、ぎりぎりつじつまは合っていそうだが。。。



カテゴリ
月別アーカイブ