赤松セツ子

赤松セツ子●赤いカンナの花咲く日

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発行:1962年11月頃 若木書房 ひまわりブック152
原作:牧かずま

赤松セツ子先生の絵は、大変きれいな線でこなれており、おしゃれセンスもかなりのものだと思うが、どうしても眼が気になる。くっきり二重まぶただが、焦点が定まらないガチャ目のようにみえて、イマイチ感情移入しにくい。。

牧かずま作となっていて、なかなかに深い話。登場人物の紹介があり、最初から人間関係がわかってるのは、マイナスだと思うが。

カンナが出会ったミラノという少女は、映画スター、メリーローランの娘だった。実は、ローランはカンナの母。カンナと父を探すため、ローランは日本を拠点にしていた。カンナには父が再婚してもうけた妹がいたため、ローランは違うかとも思った(その再婚相手は死亡)。ミラノとボーイフレンドの哲也が、2人で調査し、真実判明。しかし、最後にミラノとローランが会いに行った時、すでに父とカンナは引越して、いなかった。ローランは、パパとあったらおわびして映画もやめて、いいママになろうと思っていたのに。。



赤松セツ子●かえらぬサーシャ

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発行:昭和41年8月1日 小学館

小学三年生ふろく。B6よりやや横が細い判。48ページ。反対側の表紙からは、「なぞひめポン子ちゃん」木の実和 案山根赤鬼 絵、32ページが載っている。

サーシャのパパがシベリア送りになる。サーシャ姉妹は「おまえのパパはわるものだ」といじめられる。母がたおれる。代わりにサーシャが工場で働くがはかどらない。家を追われ、なんとか親戚の物置きに泊る。医者は母を往診してくれない。

もとの家で父からの手紙をみつけ、まもなく帰ると知る。普通のマンガならこれでめでたしめでたしだろうけど、「ほんとうにあったお話し」なので、そうはいかない。。父に会う前に、戦争の爆撃でサーシャたちは死んでしまう。

う〜ん、うかばれないなあ。。サーシャたちの人生の損得勘定があわない、、でもそれがリアルな「ほんとうにあったお話し」ってことか。。当時の少女どもはこういう話が好きだったってんだから、もう、。、。、、。



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