発行:昭和37年頃 東京金園社 虹 No.36より

学校からの帰り道、謎の男から孤児院の子・有沙にあづけられたものは麻薬だった。警察も警戒してくれるものの、帰り道はこわい。

まりの家で歌のレッスンを終え帰るとき、有沙はまりのパパと出あう。まりのパパこそ、麻薬をあづけた謎の男だった。他人の空似かもと思いつつ、自動車で送ってもらう有沙。まりのパパは有沙をしまつしなければと思いつつ、若草学園に着いてしまう。有沙はほっとする。

昔なじみのおばさんと出会ったまりのパパは、そのたばこ屋にて、まりと有沙が出る、のど自慢のテレビを観せてもらう。おばさんは、有沙ちゃんもあんたはんのこどもさんだとつげる。衝撃の事実を知ったパパは改心。

有沙のもとへパパから手紙が届く。警察へ自首すると。なぜか…刑務所から出てきたらおはなししましょう、と。まりと異母姉妹であることを知らない有沙は、まりちゃんをなぐさめてあげなくちゃと、そっとつぶやく。で、幕。

う〜む! 谷先生、この線の切れ味は絶品だなァ。話も意外性があっていい。まりと有沙が姉妹とわかり、ページが足りなくなりそうな方向へいくかと思いきや、パパが改心し、スッキリまとまる。