発行:1966年4月頃 若木書房 ひまわりブック303
明るく脳天気な、ユッコこと岡崎由紀子が主人公。本人も恋に悩んだりはするが、より深刻な悩みをもっている友人・森ちはるの狂言回し的な役どころ。このパターンが杉本先生流かな。かざり気のない普通なユッコが爽やかにがんばるのが非常にいい!
ユッコたちは転校してきたちはるさんの家にあそびにいくが、教育ママがいて感じが悪かった。翌日ちはるは、ごめんなさいと涙を流すが、ユッコはもっとほかにわけがあるのではと思った。
ひとりっ子といっていたちはるが姉と会っているのを、ユッコは目撃する。姉は母とけんかして家をでたのだった。ちはるの母が本をとどけたユッコをせめるのをみて、ちはるは自分も姉とおなじ道をとるとつげる。母は改心して、ちはるは明るくなる。だが、父の仕事のつごうでちはるは北海道へ転校。ユッコが好きだったとなりの慎二は何とちはるの姉と結婚。ショックの連続だったが、一ヵ月後には立ちなおりめでたしめでたし。