夢よもういちど_01

夢よもういちど_02

夢よもういちど_03

夢よもういちど_04

夢よもういちど_05

発行:昭和32年11月25日 島村出版社 シマムラ漫画シリーズ104 B6判 128頁

「夢よもういちど」の夢は、将来実現させたいことではなく、睡眠中の幻覚のこと、、う〜む、こうきたかだネ。。絵はそれなりに可愛らしさを感じさせてくれるし、話もちょっと意外な展開があっていい!

坂東太郎大一座の子・雪子は、古賀吾一という子どもに唄のうまさを認められる。吾一はおじさんにたのんでラジオ放送に出すと、そうすればお父さんお母さんにあえると。雪子は父母の夢をみる。

腹黒作蔵は、借金のかたに雪子を自分のものにし、ひともうけたくらむ。だが、吾一からいきさつを聞いていたおじの古賀は、腹黒からたのまれた雪子のラジオ出演を断る。腹黒は作家・作田に劇の台本をたのむ。

作田は、雪子が落としたコケシ人形から、雪子が自分の娘・千秋だと気づく。が、腹黒たちにつかまってしまう。腹黒につかまっていた狼と秋田犬のあいだにできたタロー、五日えさをあたえられていなくて雪子と作田に襲いかかる。が、一座で雪子に大切にされていたことを思いだし、タローは腹黒たちにとびかかる。腹黒はあやまり、雪子(千秋)は父母のもとへ。で、めでたしめでたし。

意外なのは、じゆどう五段(原文ママ)の大作にたのんで、雪子を救い出す計画を立てていた吾一たちが全く活躍せず、物語が終わること。。この大作、「あわてるな」とか「計画はみつなるをよし」とかいって、まるで行動しないボケ役だったんだネ。