星を夢みて_01

星を夢みて_02

星を夢みて_03

星を夢みて_04

星を夢みて_05

発行:昭和33年1月20日 若木書房 傑作漫画全集401 B6判 128頁

背表紙では「小坂清博」となっているが、奥付では「小坂靖博(靖は旧字)」。トビラは落丁していてわからないが「靖博」が正しいと思う。小坂先生は、小坂靖博→浅丘ルリ→小坂靖→浅丘譲となっていくわけだが、全部を小坂カテゴリに入れるのには抵抗がある。ので、思い入れのある「浅丘ルリ」カテゴリは別にしておく。

ルミ子は林のなかで、祖父に死なれひとりぼっちになってしまったまなみにであう。新聞写真からまなみは女優テイラー山岡の娘とわかる。約束の林のなかにかけつけるが、こわいおじちゃんにつれさられたとのこと。くずれおちたビルでまなみを発見するが、こわいおじちゃんにつかまってしまう。身代金めあてのその男はまなみをつれて山奥へ。しばられていたルミ子と友人は弟によって救われる。その後テイラー山岡の住所を知るには雑誌社でたずねればというくだりがちょっとあるだけで、主人公と思われるルミ子の出番はなく話が終わるかと思った。。


誘拐犯・大久保は山奥にある山田三郎の家にまなみをかくして事をはこぶ計画だった。山田はよろこんで協力することにするが、妹のあけみは反対だった。まなみをつれて逃げ出す。そこへルミ子たちがやってくる。彼女たちは大久保が手紙を出しに郵便局へやってくるにちがいないとにらんではっていたのだ。あけみの強い決心を知り、三郎は改心。三郎にさとされ大久保も負けをみとめる。まなみは母、テイラー山岡にあえてめでたしめでたし。

小坂靖博時代の代表作はトモブック社のディズニーシリーズとのこと。その影響か冒険もの的な話だ。まだまだ未熟な絵ではあるが、実に味がある! 雰囲気のある雪山の感じもいい。