発行:昭和33年3月15日 太平洋文庫 漫画全集 B6判 128頁

林先生は1960年代A5判貸本の時代ではイラストっぽい絵柄なのだが、これはいかにも1950年代後半の B6判らしい絵柄だ。最初と最後に出てくるメガネの案内人が林先生なのだろうか?  若木書房「風船」に代表されるポップなイラスト調の画風からすると、男ではないと思うのだが。。。

冒頭
の説明で春代が死ぬ話だとわかって読んでいく。
好きなバイオリンもやらせてもらえず、まま母につらく当たられ ていた春代はがまんできず、兄の進のもとへ。そのサーカスでは竜次が進を ねたんで悪だくみを 。それを知った春代が犠牲になって死ぬのかと思ったがそうではなかった。まずは春代の忠告で助かるが、進は小屋の丸太を落とされけがをする。竜次はサーカスを去る。サーカスは徳島へ。そこで火事が起きて、春代は兄を救おうとして死んでしまう。わかってはいたけど、どうにも救われない話だ。。