山田節子

山田節子●Qくんへアコより

0326ef8d.jpg

f7a586bc.jpg

dc9912c7.jpg

25216ab0.jpg

発行:1966年4月頃 さいとうプロ

今回のお話しはラブコメ。

大学生下宿でお手伝いさんを始めたアコ。キュー君とお互い好意をもつのだが、誤解などありやっと仲良くなれた。
しかし、キュー君は病気になった父のあとを継ぐため田舎へ帰るか悩む。そうとは知らないアコは、自分のせいかと悩む。。。

最後はすれ違いで別れるが、キュー君はアコの家庭教師の弟だったので、また会えるだろう。
アコシリーズの8巻の予告にキュー君再登場とある、、けどこれってちゃんと発行されたのかな??

今回は、キュー君がすてネコをひろってくるエピソードが描かれる。
山田先生は、現在ネコマンガ家のセツコ・山田として活躍されておられる、その発端といえるシーンなのかな。



山田節子●ラーメンいっちょ!

97fbfc42.jpg

7a998be6.jpg

8e1186a5.jpg

af021d4e.jpg

発行:昭和40年11月頃 さいとうプロ

アコ行状記シリーズの1巻目。
このシリーズで一番ほしかった本、、、なら今のラーメンマンガを買い求める方がずっとためになりそう、だとわかってはいても。。。

お手伝いさんをしながら、旅して母を探す設定なのだが、1巻目だというのにちと例外で、お手伝いさんじゃなくて住みこみのラーメン屋従業員。
ラーメン屋というか中華屋で、庶民的ながらかなり大きな店。厨房に大将含め男3人、接客・出前に女4人もいる。

女従業員仲間のそれぞれの個性が際立っており面白い。東北弁丸出しでおつむがちと弱いけど、モテる栄子。ケチな性格と思われたが、実は田舎に仕送りをしていた敏子。強烈なデコメガネで小説家志望のしん子。

大きな事件は、売り上げの1万円が足らない犯人探し。母親の手術代に1万円必要な敏子。1万円以上お金を持ってたアコ。しょうちゅう金をせびりに来るドラ息子。と、疑わしい人物がうかびあがる。
実は、犯人は大将でへそくりのためにとったのだった。

アコが寝言で「ママ」というのを聞いて、しん子は育ちのいい子だときづくけど、アコは母親を知らずに育ったはずなのだが???



山田節子●おじょうさんとおじょうさん

cf0621f7.jpg

e31613a6.jpg

9b02c7e5.jpg

db691a44.jpg

発行:1966年3月頃 さいとうプロ

アコ行状記はこれがNO.3となっているが、それ以前にゴリラマガジンに掲載された分があるようだ。

アコおじょうさんと、もうひとりのおじょうさんは今回お手伝いに行く家の真紀さん。父が死んだ真紀は、ただ一人の伯母をたよってこの家にやってきたので、あまりおじょうさんっぽくはない。

伯母の反対を押し切って踊り子になる真紀が描かれる。山田先生もバレエをやっていたと巻末のコーナーで述べられているが、バレエのシーンは少ない。この作品ではモダンバレエだからかな。。



山田節子●おとうさんアコです!

bd1e1ec5.jpg

bedd844c.jpg

f6e08230.jpg

0a800ef7.jpg

発行:1967年1月頃(前編) 1967年4月頃(后編) さいとうプロ

毎度ながら、貸本マンガってA5原寸3段組130ページくらいなので情報量は少ない。この作品は前后編に渡る大長編で、しっかり楽しめる。

アコは住み込みお手伝い先のケイ子にいじめられる。ケイ子は父が事業に失敗したのを助けてもらおうと、父の友人である大富豪の沢之辺に手紙を書く。結果なんとか届いてめでたしめでたし。アコが沢之辺家令嬢とばれるあたりは水戸黄門。。シリーズを代表するストーリーと思う。

少女劇画というジャンルながら、読者ページを見ると男性ファンも多くいたことがわかる。山田先生はすでに結婚しておられ、「ベビーができたらこの仕事から遠ざからなければいけないのがヒジョーにカナシィー」とある。このシリーズはちゃんと完結したのだろうか!??



山田節子●アコ先生

7799fb37.jpg

aec7f6f4.jpg

発行:1966年1月頃 さいとうプロ

家出したアコちゃんが、色んな家でお手伝いをしながらちょっとした事件にまきこまれてれいく話。

こういうお手伝いさんマンガって他にあるかな〜? 今だとメイド萌えマンガとしてありそうだが。

「65-DEC-15」と署名があるので、本は1966年発行と思う。

幼稚園長の家のお手伝いさんになったアコが園児の世話もみる。で、「アコ先生」と呼ばれるようになる。特に大きな事件は起きないけど、バランスの良い絵・きれいな線なので満足である。



カテゴリ
月別アーカイブ