松本零士

松本零士 日高敏●漫画歴史大博物館






発行:昭和55年4月25日 ブロンズ社 A5判 397頁

漫画大博物館1924-1959の元となった本。こちらは昭和38(1963)年までの単行本と年表がのっているとのことで気になっていた。でも期待したほどではなかった。。単行本はほんの少し、年表なんかどうでもいいし。。

だが、元々の編集方針がわかってよかった。そもそも単行本で少年漫画(絵物語もふくむ)を原則とされているのだ。『漫画の一頁をそのまま紹介する』というのもいい(表紙は小さく本頁はでかい)! ただこっちの本は画像(このころだと画像じゃなく写真という方がいいかな)のアミが濃くてイメージが悪いけど。

各記事デザインは囲みケイではなく、太い罫線で処理するこの本の方が本家っぽくていい感じだ。けどまあ、どっちも内容はほとんど同じなのでこんなものを2冊持つくらいなら他の解説書にでも目をやったほうがいいよネ。。



漫画歴史大博物館_06
↑これは「漫画大博物館1924-1959」より(画像が少し違う )




松本零士 日高敏●漫画大博物館 1924-1959

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発行:2004年12月1日 小学館クリエイティブ A5判 431頁

この本は、どこかの古本市に出かけたはよいが何も買うものがなく、さほど安くなかったけど購入したものだ。何も買わずに帰る、が続いていたので、交通費や時間がもったいないという変な損得勘定が働いちまった。。

文を書いているのは日高敏先生なので、松本零士先生は監修という立場だが、非常に強く松本色を感じる。取りあげられている本のほとんどが、松本コレクションだからだ。先生が、これらの本から昆虫や機械の描写、SF的ストーリーまで影響を受けたことがよくわかる。解説として取りあげるには、雑誌掲載の方がよいと思えるものが多いが、松本コレクションだからか、あくまで単行本となったもので統一されている。

とはいえ膨大な作品量なので、帯書きの通り、『日本漫画の大歴史年表』といえる。

しかし私には、どうにもそれぞれの区別がつかない。せいぜい、写実的な絵物語と丸っこい漫画の2種類に判別できる程度。。これほど多数の作者・作品があるにもかかわらずだ。。あらすじの方も、似たりよったりに思えるし。。。

これをもって、1959年までは終わりとして、1960年代に注目、、いやもう解説本は読まねーか。。



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