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発行:東京漫画出版社

浪子という何とも地味な名前の女の子が主人公。猫を犬めがけ投げつけたりするので、これはおてんばだなと思ったが、この本では「ジャジャ馬」と表現されている。

東京から引っ越してきた浪子はクラスのボスである洋子と対立するが、犬をけしかけられる程度でそれほどたいした事件は起こらない。最後に浪子が捨て子だった事実が発覚するが、これもどうってことはない。

じゃあ面白くなかったかというと、そんなことはない。シンプルながら浪子の表情がミリキ的! これに尽きる。

少女マンガは1950年代の手塚・ディズニー調の絵から、1960年代後半には女性マンガ家によるお目目キラキラ手足ナガナガの絵になっていく。その過程(ちばてつや先生あたりが代表か)の絵に、今(今時…)惹かれている。