大倉明

大倉明●雄三先生

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発行:1967年頃 文華書房 一二三の詩 第三部

一枝、二美、三枝の三姉妹で二美が主人公の一二三の詩、第三部。第二部はちょっとだけ第一部とかかわりがあったが、この第三部はこれだけでわかる一話完結だ。

二美の家にきた新しい下宿人、宮本三郎は加山雄三似の超好青年で医者の卵。章坊が名づけた「雄三先生」がニックネームだ。雄三先生が麻薬中毒の陽子を立ち直らせる話。何かと “一二三” 関連の文字が使用される。

大ゴマでの迫力は伝わるけど、どうしても大味に感じてしまうのが残念。巻末広告によると、次のベムシリーズでは雄三先生は担任役で登場するようだ。実際の私はベムではあまり活躍した記憶はないが。。



大倉明●バラがちった





発行:文華書房 定価220円 一二三の詩 第二部

一二三の詩の第二部となる。第一部はどこかで読んだ、、たしか兄弟がいて 同じ顔だが悪人と善人という話だった。そう思いながら読んでいると兄弟のいざこざは出てこない、 あれは一応完結していて、これは別の話なのかなと思ったら、終わり頃に出てきた。自分の記憶はまあまあ確かだったぜ。

最初のページが脱落しており、きっかけはわからないが、二美と民ちゃんは知り合った章坊の家へ招かれる。章の兄、清は動物をたくさん 飼っていて、建築の勉強をしている。山林をたくさん所有するお金持ちなのは、ルルにまかせてでも出てきた設定。大倉先生の家が山林所有者だからくわしいのかもしれない。

何度 めかの訪問中、警察に追われているギャングたちがやってくる。ボスは二美の家に下宿している林の弟だ。二美や血友病の清 がどうやってギャングをやっつけたかはラストの数ページが脱落していてわからない、、やっつけたという結末かどうかもだが。。(そういや「バラがちった」というタイトルだからもしかすると…)

何と次は第三 部「雄三先生」だそうな、、それより脱落部分の方が気になる



大倉明●ルルにまかせて

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発行:文華書房 定価220円 私はベム第三部

中ほどの読者コーナーで、「長い間 ご愛読ありがとうございました。このたび都合によりしばらくの間休ませていただきます…」とあいさつがあり、次回予告もなく「THE-END」となっているのでこの第三部で完結だろう。

いい絵なのだけど、大ゴマ使いまくりでどうしても大ざっぱに感じる。短編から中編の味わい。。

山田さんは父親が死んで、伯父にひきとられることに。ちゃんとかわいがられるか見極めるためルルも一緒に寝泊まり。伯父は吉野の山の杉の苗床があらされたと奈良へ。ルルたちも一瞬で山へテレポートする。首にされたことを恨む従業員が、
春雷の中、多数の丸太を伯父めがけて転がす。山田さんとルルの活躍で危機を救われ、伯父は改心、で幕。

最後らしく、ルルは超能力使いまくり。ラストではくにへかえると宇宙人の姿に戻って空へ飛んでいく。「でも又くるわ」の言葉どおり、ウルトラガール ルルで復活!



大倉明●帰ってきたママ

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発行:1966年5月頃 若木書房 ひまわりブック308 コメディー・オデオン・シリーズ第一回

コメディー・オデオンとは、ゆかいな小劇場という意味だそうだが、それにしては、殺人にからむシリアスなシーンがけっこうあるけど。全体的には、大倉先生らしいドタバタをおりまぜた楽しい作品だ。

陽子はおじいちゃんと生まれ故郷の村へかえってきた。村長の山田は、陽子家の運転手だった男。実は陽子の父と母を殺した犯人で、生きていた母親がトリックをつかって罪をあばくのだった。



つこし明●カムカムハッピー

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発行:文華書房 定価220円

絵柄とストーリーから、つこし明先生は大倉明先生ではと思う。作品中に「大倉菓子店」があったりするので、もうまちがいないだろう。よって、「大倉明」カテゴリに入れる。

コマ割り・セリフなどが細かく、設定は現実的。ベムシリーズよりも以前の作だと思われる。

節子一家が、夜逃げ。借金の保証人となっていた秀子家は家を売り、散りぢりになってしまう。

節子の兄がグレて持ち出していった4千万円のダイヤのネックレスをやくざから取り戻して解決する。大倉先生に通じるやくさとのドタバタもさることながら、唯一の宝とはいえ、4千万円ものダイヤが節子家にあったことがどうにも不自然に思える。。




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